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まちのマンホールを撮影して脱炭素! アビスパ福岡・ギラヴァンツ北九州・NTT西日本が手がける「Catch The Manhole」とは

マイナビニュース / 2024年12月13日 11時0分

一方、「ホームタウンとなる北九州市では、高齢化と交流人口の減少が地域課題」と話すのは、ギラヴァンツ北九州 クラブ事業本部 社会連携推進部の永由杏氏。北九州地域で協定を結んでいる18市町のフレンドリータウンと協働しての特産品開発や、「スクール☆ギラヴァンツ」と呼ばれる学校訪問などを実施することで、交流人口の増加を目指しながら、「Be supporters!」という高齢者や認知症の方を対象とした企画を実施。「様々な施設を巡ったり、高齢者の方に試合を見に来ていただいて、元気になってもらうことが目的」と、その企画意図を説明する。

このように、各クラブにおいて、社会連携を目指した様々な取り組みが行われているが、すべてが上手く行っているとは言い難い現状について、アビスパの佐川氏は「気候アクションの具体的な取り組み内容が『クリーン活動』『SDGsワークショップ/セミナー』程度で、回数や参加人数などの定量化しかできておらず、実際のCO2削減などの数値化のアウトプットに課題があった」と分析。「気候アクションと言われても、なかなか自分事としては捉えにくいのでは」と現状の問題点を指摘する。一方、ギラヴァンツの永由氏も、様々な取り組みを実施するものの、いかに参加者を集めるかが大きな課題になっているという。

一方、「循環型社会の実現」を事業の柱の一つに掲げるNTTグループでは、2040年度までに自らのカーボンニュートラルの実現を目指すとともに、楽しみながら脱炭素に貢献できる仕組みづくりや、スマート農業・漁業といった地域で資源を循環するビジネスの創造などにも取り組んでいる。その一環として、地域に根差し、発信力と求心力を持つスポーツクラブとの協働が重要と考えるに至り、同じ想いを持つJリーグと気候アクションプロジェクト「TH!NK THE BALL PROJECT」を始動。ファン・サポーターが気候アクションに参加しやすくなる仕組みづくりに取り組んでいる。

アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州、そしてNTT西日本が手掛ける気候アクションクエスト「Catch The Manhole」は、この「TH!NK THE BALL PROJECT」の一環として行われている取り組み。「気候アクションなので、まずは歩いていただこうと思った」と、その仕掛け人でもあるNTT西日本 九州支店 設備部 総括担当 担当課長の東正和氏は、企画立案の経緯を紹介する。「車を使わずに歩くことは、CO2削減に繋がるというだけでなく、まちのことをより深く知ることにも繋がる」とその狙いを明かしつつ、「ただし、歩いていただくためには何か目的が必要」であることから、マンホールを撮影して投稿するという企画が生まれたという。「普通のマンホールをただ撮るだけだとまったく面白くない。しかし、福岡市や北九州市には、様々な模様の入ったマンホールがたくさんあって、それを撮りながら歩くことは、新たな気づきにもなる」という発想が、今回の企画を始動する大きなきっかけとなった。

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