1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【開発者インタビュー】ヤマハの子乗せ電動アシスト自転車が初のフルモデルチェンジ!「パパママ共用」が実現できる理由を聞いた

マイナビニュース / 2024年12月26日 9時54分

――具体的に、どういう機能が必要だったのでしょうか?

梶田 調査で最も強く実感したのは、多くの夫婦が“サドル調整”に苦労しているということです。身長差のある夫婦の場合、サドルの位置を毎回調整する必要があります。でも、子乗せ自転車に乗るシーンって、とにかくみなさん忙しいんです。

子どもを幼稚園や保育園に送ってそのまま駅に向かったり、夕方子どもを迎えに行ってすぐに夕飯を作らないといけなかったり、何かに戸惑っていると子どもがぐずったり親から離れてしまったりで危なくて……。そんな忙しい中でレバーをクルクル回してサドルをグリグリ上下させて調整するのは、すごく大変。だから結局サドルを調整せず、ママが普段使っている高さのまま違和感のある姿勢で乗っているパパが多いんです。

――たしかに、「面倒だからちょっとの距離くらい我慢しよう」と思ってしまうかもしれませんね。

梶田 ほかにも、チャイルドシートにパパの脚がガンガン当たって窮屈だったり、パパの背中との距離が近くてリュックと当たったり、子どもの視界が狭まったりしてしまうことも分かりました。しかし市場調査にあたって、狭い駐輪場や街中での取り扱いやすさやスタンドのかけやすさなどから、現行モデルの車体のコンパクトさも重要であることも分かりました。そこで今回のフルモデルチェンジでは、車体のコンパクトさはキープしたまま、サドル調整を簡単にしつつ、居住性も向上させる方向で検討しました。

山内 車体を大きくしてしまうと狭い駐輪場での取り回しも大変ですし、今度は小柄なママにとって不便になってしまいます。小柄なママでも扱いやすいコンパクトさは維持しつつ、男性も窮屈に感じない。これを両立させるために、開発のメンバーにはいろいろと無理を言わせてもらいました(笑)
フルモデルチェンジ後のアップデートポイント

――フルモデルチェンジにあたって、実際にどのような工夫を凝らしたんですか?

梶田 まずはサドルです。サドルの高さ調整は、レバーをクルクル回す手間、サドルをグリグリしながら上下させる手間、サドルを左右にぶらさず真っ直ぐになるよう調節する手間など、いろいろな手間があるんです。

そこで新型モデルでは、“クイック式レバー”を採用し、レバーを回す手間を省きました。また、シートポストとフレームの隙間を調整することで、サドルをグリグリとしなくてもスムーズに上下できるようにも改善しています。また、シートポストにレールのようなガイドを入れ回転防止をすることで、サドルがストレスなくまっすぐ向くような設計にもしました。プレミアムサドルを搭載した車体で、これだけスムーズにサドル調整ができるようになった分、誤位置での固定防止、いたずら防止や盗難防止を兼ねて上下ストッパー機能も織り込みました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください