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【開発者インタビュー】ヤマハの子乗せ電動アシスト自転車が初のフルモデルチェンジ!「パパママ共用」が実現できる理由を聞いた

マイナビニュース / 2024年12月26日 9時54分

――居住性をアップさせつつ、利便性は維持する。とても難しい開発だったのではないでしょうか?

山内 私からは「どうしてもコンパクトさと居住性を両立したものにしたいんだ! 」と伝えました。最初は「そんな魔法はないから! 」と言われたのですが、最終的に実現してくれましたね。やっぱり魔法使えたんだな、って思っています(笑)

梶田 本当に苦労しましたけどね……(笑)。ほかにも苦労したのは、フレームの剛性(硬さ)です。硬ければ硬い方がいいと思われるかもしれませんが、フレームの特定の部位が少ししなるように、設計上あえて柔らかくしています。

例えば、カーブを曲がろうとすると、車体が傾くので、カーブが終わったときにまっすぐの体勢に戻そうとハンドルを切りますよね。フレームを柔らかくすると、この車体が傾こうとする力の一部をフレームがしなることで吸収してくれるので、ハンドルの操作に必要な力が減り、楽に運転できるんです。自転車の重さの感じ方が軽減され、より安定し、より疲れにくくなります。また全長が長くなっていることで、まっすぐ走る時により安定して走れるようになっています。

自転車自体は少し重くなりましたが、実際に使ってみるとむしろ軽く感じるようになっています。とはいえ柔らかくしすぎるとお子さまを乗せたときにフラフラしやすくなってしまい、今度は重く感じてしまいます。硬さと柔らかさの両方のメリットが取れるように、フレームを含めた骨格部品の剛性調整を板厚0.1mm単位で行いました。
デザインもさらに洗練! チャイルドシートもアップデート

――試行錯誤の末、クオリティの高い自転車が完成したんですね。

梶田 フルモデルチェンジにあたり、デザインにもこだわりました。機能がいいだけではダメで、洗練された「機能デザイン」である必要があります。フレームやチェーンケースに取り入れている「ホリゾンタルシルエット」は、水平にスーっと伸びているデザインで、見た目からもより低重心や安定感な印象を与えるデザインになっています。

山内 これまでのモデルは「ママが乗りたい車体は何か」ということを主に考えていたのですが、今回は「夫婦共用」がテーマですから、パパが乗った姿が様になることも意識して、スタイリッシュなデザインになるよう心がけました。

梶田 デザインも機能のひとつですからね。あらゆるところをこだわり抜いて作ったので、現時点では「もうこれ以上できることはないだろう」と満足しています。

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