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【開発者インタビュー】ヤマハの子乗せ電動アシスト自転車が初のフルモデルチェンジ!「パパママ共用」が実現できる理由を聞いた

マイナビニュース / 2024年12月26日 9時54分

――サドルの高さ調整に関するほとんどの悩みを解消したんですね。

梶田 力の強いパパがレバーを締めてもママが楽に開けられ、正しく固定できるよう、シートバンドやフレームにも工夫を凝らしています。あまり詳細は言えないのですが、シートバンドは軸周辺の摩擦が少なくし、レバーは長く太く指かけ部は手にやさしい形状とし、フレームをたわみやすくしているので、力の弱い方でも無理のない力で痛くなくレバー開閉がしやすいように設計しています。

ちなみにサドル自体にも工夫を凝らしており、どんな方でも快適に乗っていただけるよう、日本人の体型データ(*)をもとに97.5%の体型をカバーできるよう設計しています。もちろん座り心地にもこだわっています。

(*産業技術総合研究所 AIST人体寸法データベース 1991-92)

――ほかにはどのようなところがアップデートされたのでしょうか?

梶田 もうひとつの大きなポイントが、現行車の“コンパクトさ”と、体格差のある夫婦の“居住性”を両立させつつ、ヤマハこだわりの“操縦安定性”をさらに向上させることです。いろんなシーンや条件で夫婦ともに使いやすい車体にしないといけません。

そこでまずはフレームの「ダウンチューブ」や「シートステー」を低く設定し、またぎやすく、クッションの厚いプレミアムサドルを使っても、よりサドルの高さを低くできるようにレイアウトしました。シートポストは強度を考慮しつつ長くし、サドルの高さは高い側にも範囲を広げることで、身長差のある夫婦でもより共用しやすくしました。ダウンチューブは足を楽に通しやすく、置きやすいように直線部を設け、バッテリー着脱操作に邪魔とならないシートステーの配置など、使い勝手は損ねないように低床化させギリギリのラインを攻めています。

さらに、「クランク」というペダルを支えている部品の長さを見直し、ペダリングの回転中心を下げることで、足の長い方でも初期の距離と回転時の軌跡の両面で膝と踵がチャイルドシートに当たりにくくなりました。またそれに伴い重量部品のドライブユニットやバッテリーの位置を見直し低重心化しています。これらの変更を補完するように、ギヤの仕様やアシストの設定を改めて見直し、快適な乗り味となるよう最適化しています。

――それでも必要なコンパクトさは保っていると。

梶田 もちろん、そこは覆してはいけないところなので。居住性、操縦安定性の向上のため全長が25mmほど長くなりましたが、それでもまだ十分コンパクトな車体と言えますし、25mmの変更とは思えないほど押し歩き性と乗り味は快適になり、形状の工夫によりスタンドかけも格段に行いやすくなっています。またリヤキャリヤとサドルには手にやさしい形状の取手をつけることで、スタンド掛けや駐輪機からの引き出し、車体位置の調整をしやすくしています。

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