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宮城県加美農業高校で農薬散布などドローンを使った実習を実施 - スマート農業による地域活性化を狙う

マイナビニュース / 2025年1月7日 13時0分

画像提供:マイナビニュース

宮城県加美農業高等学校は、NTT東日本およびNTT e-Drone Technologyの協力のもと、国産農業ドローンを使ったスマート農業に関する授業やドローンによる農薬散布実演などを2024年7月に実施。今回はあらためて当時の様子を関係者に振り返ってもらった。

加美農業高校は、「地域とともに農業界の次代を創造する人材を育成する」という学校教育目標のもと、全国屈指の広さを誇る校地をフィールドにICTの活用や探究的な学びを通じ、将来にわたって農業スペシャリストとして活躍できる人材の育成を目指している。

一方、NTT東日本は、地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業をビジョンに、高品質で安定した通信サービスの提供やICTの活用を通じ、地域の課題解決に取り組んでいる。その一環として「(加美農業高校がある)色麻町役場にドローンの活用について提案していた」ことが今回行われた連携のきっかけになったと、NTT東日本 宮城支店 ビジネスイノベーション部 まちづくりコーディネート担当 チーフの菊地浩紀氏は振り返る。

一方、加美農業高校では、例年、ラジヘリ(ラジコンヘリコプター)を使った防除作業を夏場に行っていたが、色麻町役場からNTT東日本の提案を聞き、「学校のほうでも、スマート農業や最新の農業技術を授業の中に取り込んでいきたいという話をしていたところだったので、夏場の防除にドローンの活用を取り入れさせていただくことになりました」と、実習を行った経緯を説明する加美農業高校 農業科 科長の佐伯友也氏。

もともとNTT東日本が色麻町にドローンの提案を行ったのは、同町に限らず、全国的に農業人口の高齢化が進んでいる中、ドローンを導入することによって、稲作地帯の作業効率の向上を目指すことが目的だった。「実際、あまりなじみのない農家が多く、受け入れ体制を構築するのはなかなか困難」という現状において、「それならば、これからの農業を担う子どもたちに、そういった先進的な技術や知識を取り入れることで、今後の発展を目指したい」との想いから、農薬散布の実演だけでなく、ドローンの種類や様々な活用方法など知識的なことも取り入れた授業が行われた。

「NTT東日本さんと農業がリンクするイメージがまったくなかったので、最初にお話を聞いたときは驚きが大きかった」という加美農業高校 実習講師の遠藤正志氏。実際に実習においてドローンを見た際も、そのコンパクトなサイズ感に驚いたと同時に、「ラジヘリの場合は、薬剤散布の際に、けっこうドリフトしたりすることもあるので、あまり生徒たちを連れて見に行くことが難しかったのですが、ドローンはコンパクトなこともあって、安全を確保しながら、作業風景を見せることができる」と、教育現場ならではの見解を示す。また、「モニターを通して、散布している様子を実際に見ることができるのもドローンの大きな特徴で、的確に作業が行われているのを見るだけでも大きな刺激になった」とドローンの印象を振り返る。

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