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就活を成功に導く鍵、「大学のキャリアセンター」の新たな取り組みを解説

マイナビニュース / 2025年1月4日 9時24分

村山氏は「今後の大学改革で求められていくだろう」と述べた。

キャリアセンター運営で最も重視される項目として最多だったのは、「学生の就職先への満足度」で36.8%だった。

以下は「就職数・率」(25.3%)、「就職支援に対する学生の満足度」(21.3%)と続き、"学生の満足度"を重視する姿勢が明確に示された。

この傾向は国公立・私立大学を問わず大差は見られず、村山氏は「ステークホルダーである学生の"満足できる就職"につながる支援を行っていくことは、今後もすべての大学に共通する姿勢として続いていくものと思われる」と評した。

その他、企業に評価してほしい自学生のポイントとして、「学生の人柄や性格」「志望企業への熱意」に加えて、大学での学びの成果である「汎用的なスキル(思考力等の問題を解決する力)」と回答する大学が多かったことも注目すべき結果だ。

同研究所は今回の調査結果を踏まえ、「就職活動の早期化に対応した、1、2年時からのキャリア教育」と「学生の視野を広げるためのプログラム」の重要性を説く。加えて、「学生の学修成果への注目」と「キャリア教育を"点"の指導から"線"の指導に切り替える」ことの2点を課題として挙げている。
立教大学の実施する「線」のキャリア支援

記者説明会の第二部には、先進的な取り組みを行う大学の代表として、立教大学 キャリアセンターの三浦実幸氏が登壇し、同大学で行っている独自のキャリア支援について紹介した。

立教大学では、「学生が社会的および職業的に自立した個人として自分らしい人生のあり方を追求できるように支援する」「学生が一生を通じて自らの資質を向上させ、教養をもって社会に貢献できる人となるよう支援する」ことをキャリア支援の2本柱としている。

そのため、就職という"点"だけではなく、その後のキャリアまで見据えた"線"で支援を行い、4年間を通じた包括的なキャリア支援を行っているのが特徴だ。

「今後の学生生活や将来といったキャリアについて考え、"就職"のためだけではなく、"より良いキャリア"を築くためにさまざまな体験をして視野を広げてほしい」という思いから、1、2年生を対象とした低学年向けのキャリア支援に力を入れている。

その1つが毎年11月ごろに実施する「スタディツアー」だ。このブログラムは1、2年次の学生限定の企業訪問で、参加者は1日につき最大2社まで訪問できる。

大学と連携する企業のオフィスを訪問し、職場や施設の見学、社員との懇談、業務内容を体験するビジネスゲームなどを通じて、社会のしくみや働くことへの理解を深めることが可能だ。

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