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大河原克行のNewsInsight 第344回 家電生産の国内拠点、スマート工場化が進む日立GLSの栃木事業所を見てきた

マイナビニュース / 2024年12月29日 23時27分

栃木事業所で生産している冷蔵庫およびエコキュートを中心とした日立GLSのホームソリューション事業についても説明した。

ホームソリューション事業では、「変わり続けるライフスタイルに、多様な選択肢を。 環境を思いやりながら、心地よい暮らしを。 ホームソリューションで、あなたの毎日に便利を超えた豊かさをお届けします」を事業スローガンに掲げ、日立グループの企業理念である「優れた自主技術、製品の開発を通じて社会に貢献する」という方針を反映したものと位置づけている。

日立グローバルライフソリューションズ ホームソリューション事業部CBOの 山田三紀夫氏は、「お客様とのタッチポイントを通じてつながり続け、より良いカスタマージャーニーを提供し、日立ブランドの価値向上を目指している。お客様のニーズにあった製品、サービスを開発し、それを販売するだけでなく、使用している期間もデジタルによってつながり、さらに、アフターサービスを強化し、継続的な接点を強化している。こうした取り組みを通じて、次も日立を選びたいと思ってもらえるようにしたい」と語る。

ホームソリューション事業の柱のひとつである冷蔵庫は、1932年に、国産技術を活用した第1号冷蔵庫を発売。独自の技術を採用した製品を90年間に渡って投入してきた歴史がある。

1980年には壁にぴったり置ける「ピッタリバック式」を発売。1996年には、まんなか野菜タイプの「野菜中心蔵」を発売。その後も、真空チルド、スリープ野菜、デリシャス冷凍、スポット冷蔵、うるおい低温冷蔵などの独自機能を搭載。2022年からは冷蔵庫カメラ搭載モデルも発売している。また、2022年からは、新たなコンセプトの冷蔵庫として「Chiiil(チール)」を発売し、リビングやベッドルーム、ワークスペースにも設置できる冷蔵庫という新たな提案も行っている。

現行モデルでは、冷凍室を大容量化し、たっぷり収納した食品をおいしく保存する「らくうま!ひろin冷凍」、冷蔵室の全段のどこでもチルド保存ができる「まるごとチルド」、野菜を眠らせるように保存し、みずみずしさを長持ちさせる「新鮮スリープ野菜室」、買い忘れや二重購入、買いすぎを減らして、毎日の食材管理を楽にする「冷蔵庫カメラ」を搭載している。

「冷蔵庫の基本性能は、保存した食材の鮮度をしっかりと守ることであり、これが、日立の冷蔵庫の考え方のベース」とする。たとえば、冷却器とファンは、「冷蔵室専用」および「冷凍室・野菜室専用」にわけて搭載。温度と湿度を最適化することで、冷蔵室のうるおいを実現している。また、「冷蔵庫カメラの機能も進化させており、カメラ画像からの食材リストの自動登録や、長期間動いていない野菜を判定して、プッシュ通知する機能も追加した。この技術は、今後もしっかりと発展させる」と述べた。

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