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変革の軌跡~NECが歩んだ125年 第7回 バザールでござーる、今日は番外編でござーる

マイナビニュース / 2025年1月1日 12時0分

完成した社歌は、1940年9月、明治神宮外苑競技場で開催された「紀元2600年日本電気奉祝大運動会」において、日電青年学校の生徒500人の大合唱により初めて披露された。

戦後の混乱期は歌われることはなかったが、1950年以降は、入社式や社内運動会などで流されるようになり、1958年には創立60年を記念して合唱曲へと編曲し、日本電気合唱団と東京交響楽団、コロンビア吹奏楽団によってレコーディングされた。

NEC社歌の歌詞は以下の通りだ。通信技術への可能性や、NECが世界を結ぶ企業であることを示した言葉が盛り込まれている。NECでは、「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指す、いまのパーパスに通じるものがある」と説明する。

「NEC社歌」の歌詞
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1
黎明声あり世紀の電流、放てよ捉へよ空飛ぶ翼を。
雲間にそびゆる無線の鉄塔、行くべし有線、地平は涯なし。
通信文化ぞ我等が標識、日本、日本、日本電気。
2
精密技あり斯界(しかい)の新人、窮(きわ)めよ尽くせよ理法の真(まこと)を。
神速すなはち響きて徹らば、見るべし栄光、福祉は涯なし。
通信技術ぞ我等が天職、日本、日本、日本電気。
3
靄々(あいあい)和気あり不断の勤労、勢(きお)へよ励めよ大同一つに。
電波に結ばむ世界の国々、為すべしこの秋(とき)、理想は涯なし。
通信報国我等が信念、日本、日本、日本電気。
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実は、歌詞の途中に、「NEC、NEC」というフレーズがあった。1番の歌詞でいうと、「雲間にそびゆる無線の鉄塔」と、「行くべし有線、地平は涯なし」の間である。

だが、すでに準戦時非常体制にあったことから、外来語の挿入は不適当と外部からの指摘を受け、やむなく削除したという。北原白秋氏と山田耕筰氏は、とても残念がっていたという。

創立80周年を迎えた1979年には、「NECの歌」が作られた。

NECグループの従業員により、歌詞と曲を募集し、「北の宿から」や「魔法使いサリー」のほか、様々なテレビCMの作曲で知られる作曲家の小林亜星氏に選考を依頼して完成した。編曲は小林亜星氏と、「もののけ姫」をはじめとしたスタジオジブリ作品の楽曲などで知られる久石譲氏が担当している。

歌詞では、C&Cを意識し、コンピュータとコミュニケーションの企業であることを打ち出している。

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