進化が加速した生成AI、競争過熱で"AI版ムーアの法則"に限界説も、2025年はどうなる?
マイナビニュース / 2024年12月31日 13時46分
2024年はAIおよび生成AIがモバイルに続く新たなプラットフォーム移行として認められた年になった。この移行は、過去のどのプラットフォーム変革よりも急速かつ大規模になる可能性を秘めている。しかし、その未来は依然として不透明である。2025年は生成AIにとってスケーリングの限界に挑む岐路の年となり、その成果次第で5年後、さらには10年後の姿が形作られるだろう。
○生成AIの爆発的な成長と見えてきた課題
ビル・ゲイツ氏が自身の長いキャリアで、「革命的」と感じた技術的な出会いが2つあったと語った。1つは1980年にGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)のデモを見た時、もう1つは2022年に見たChatGPTのデモである。
ChatGPTの登場は、リリースからわずか18カ月で、OpenAIの企業価値を1,600億ドルに押し上げた。このスピードは、Microsoftが同じ価値に達するまでに約20年を要したことと比べて驚異的と言える。
2024年は、AIおよび生成AIが「メインフレーム」「PC」「Web」「スマートフォン」に続く新たなプラットフォーム・シストとして認められた年だった。それまで、MicrosoftやMetaなど、モバイル時代に苦戦を強いられたプラットフォーム企業のみが熱心に展開していたが、GoogleがWEB検索に生成AIを導入し、AIという言葉を避けていたAppleも生成AIへの取り組みを公然と始めた。これにより、生成AI市場は2024年に爆発的な成長を遂げ、今後数年間は年平均30%以上の成長が見込まれている。
技術的進化も目覚ましいものだった。5月にOpenAIが「GPT-4o」を発表し、リアルタイムの音声インタラクションとマルチモーダル処理(テキスト、画像、音声、動画など、複数の種類のデータを組み合わせたAI処理)が大きく進展した。さらに、9月に「OpenAI o1」という推論型のAIモデルを投入。これにより、AIの推論性能を巡る競争が本格化した。GoogleはR&D部門を再編し、デミス・ハサビス氏をトップに据えてGeminiを強化。ベンチマーク性能でOpenAIに肩を並べる成果を上げた。Anthropicは倫理性を重視したアプローチで存在感を発揮し、Metaはオープンな取り組みで生成AIの民主化を推進。他のAIスタートアップも含め、ほぼ毎週のように新しいモデルが登場し、大規模言語モデル(LLM)は飛躍的な進化を遂げた。
この記事に関連するニュース
-
「AIドリブン経営」へのシフトとこれを支える3つの「きょうそう」 - 日本テラデータ 大澤社長
マイナビニュース / 2025年1月7日 12時30分
-
ヘッドウォータース、Microsoft AzureのNTT版LLM「tsuzumi」を活用したAIエージェントソリューションの提供開始
PR TIMES / 2025年1月6日 17時45分
-
OpenAI、次世代AIモデル「o3」を発表、ARC-AGIテストで”85%超え”の快挙達成
マイナビニュース / 2024年12月21日 17時21分
-
AskDona GPT、OpenAIの最新モデル「o1」に対応!
PR TIMES / 2024年12月19日 13時40分
-
テラデータ、生成AIの新機能BYO-LLMの提供を開始し、フルスタックのNVIDIA AIプラットフォームで高速化
PR TIMES / 2024年12月12日 13時15分
ランキング
-
1謎のデバイス“Nintendo Switch 2”用アクセサリー、Amazonで出品相次ぐ 販売元は中国業者
ITmedia NEWS / 2025年1月8日 15時36分
-
2安全なモバイルバッテリー、どうやって見分ければいいの? NITEが注意点まとめを公開
ITmedia NEWS / 2025年1月8日 18時7分
-
3マクドナルドが寅さんとコラボ? “匂わせ”ポストにファン「エヴァの後…ギャップ激しい」「一番食べなそうなジャンル」
iza(イザ!) / 2025年1月8日 14時15分
-
4【今日から】PayPay、最大20%還元の自治体キャンペーン(2025年1月開始分)
ASCII.jp / 2025年1月6日 14時0分
-
5EchoFlowのポータブル電源で火災事故、回収・交換へ
ASCII.jp / 2025年1月8日 15時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください