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PCテクノロジートレンド 2025 - CPU編「Intel」と「AMD」

マイナビニュース / 2025年1月3日 10時0分

一方Mobile向けであるが、Desktop向けと併せて2025年のCESで発表されることになると思われる。ただしここで発表されるArrow Lake-H/HKとArrow Lake-Pは何れもCopilot+ PC対応とはならない。これはNPUのスペックがCopilot+ PCの要件を満たさないためである。NPUが搭載されているのはSoC Tileなのでこれを作り直せば可能...なのだが、Arrow LakeのSoC TileはTSMC N6での製造で、このままだと動作周波数を引き上げると消費電力が大きく増えるし、NPUの規模を大型化するとダイサイズが肥大化する。ではプロセスをTSMCのN5とかN3に、というのはSoC Tileの本来の目的(I/Oなどを集約)を考えると得策ではない。本質的にはLunar Lakeの様に、Compute Tileの方にNPUを移動させないとNPU性能の大幅な引き上げは無理であり、これを考えるとArrow Lake世代でのNPU性能向上は放棄したのだろう。まぁこれは致し方ないところだ。

これに続く製品であるが、恐らく2025年第3~第4四半期頃にArrow Lakeの後継製品が出てくるが、これは大幅な変更がないであろうArrow Lake Refreshになる模様だ。このArrow Lake Refreshでは、P-Coreの方はほぼ据え置きで若干動作周波数が上がる程度だが、E-Coreの方は最大構成で32coreとかいうSKUも用意されるらしい。これは現状のArrow LakeがハイエンドのCore Ultra 9 285KであってもP-Core×8+E-Core×16の合計24Thread相当しかなく、このままではRyzen 9 9950Xの16core/32Threadに及ばないためで、合計40Thread動作が可能な新しいCPU Tileが用意されることになるという話である。多分性能という意味でもP-Core×8+E-Core×24の合計32Threadでは微妙に及ばないか良くて同等程度なので、打ち破るにはもっと物理コアが必要であり、だからといってP-Core×16+E-Core×16だとダイサイズが極端に大きくなる。Photo01は実際にシミュレーションしてみたものだが、P-Core×16+E-Core×16だと元のダイサイズの56.9%増しになるのに対し、P-Core×8+E-Core×32だと34%増しで済む。多分これはIntelとしても苦渋の選択だったのだろう。

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