PCテクノロジートレンド 2025 - Memory編「DDR」「MRDIMM」「GDDR」「HBM」
マイナビニュース / 2025年1月5日 10時0分
2025年の幕開けに、パーソナルコンピュータのハードウェア技術の動向を占う毎年恒例の特集記事「PCテクノロジートレンド」をお届けする。本稿はMemory編だ。
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DDR
まずMain MemoryであるDDR5。DRAM Exchangeの2024年末の比較(Photo01)で言うと、DDR5 16GがSession Averageで$4.686、同様にDDR4 16Gが$3.246で、大分価格差が近づいてきた感がある。ちなみにこれはSpot Priceであるが、2024年12月29日付のContract PriceではDDR5の8GB SO-DIMMがAverage $25.20、DDR4だと$18.50でPremierは更に少ない(36.2%)。PC Parts Pickerのメモリ価格追跡によれば、DDR4-3200 2×16GBの値段は$60程度(Photo02)、DDR5-4800は$70程度(Photo03)になっており、かなり価格が接近してきた。既に高価格のDRAMはより高速なDDR5-5200とかにDDR5-5600などに移行しており、OC動作でない定格のDDR5-4800に関しては同容量のDDR4-3200とそれほど価格差が無くなってきた。恐らく2025年の中旬頃までには完全にDDR5のPremierが無くなり、以後はむしろDDR4の方が高価格になるBit Crossが発生するものと思われる。
そんなDDR5であるが、DRAMベンダートップ3社(Samsung、SK Hynix、Micron)は既に10nm世代でかなり先行している。
Samsungは12nmプロセスで10.7GbpsのLPDDR5Xの開発を2024年4月に完了し、同6月にはそのLPDDR5X-10700がMediaTekのCertificationにパスした事を発表した、同8月には量産を開始している。10月には第5世代の10nmプロセス(11nm?10nm?)を利用したGDDR7 40Gbpsの開発に成功した事を発表している。第5世代に関してはもう少し先(まずは利幅の大きいGDDR7とかLPDDR5X/LPDDR6、HBM3E/HBM4などに振り分けるだろう)だが、12nmに関しては2025年以降のDDR5の主力プロセスになると思われる。
SK Hynixも2024年8月29日に、10nmの第6世代となる1c nmプロセスを利用したDDR5の開発完了をアナウンスしており、2025年には量産に入るものとみられる。
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