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PCテクノロジートレンド 2025 - Memory編「DDR」「MRDIMM」「GDDR」「HBM」

マイナビニュース / 2025年1月5日 10時0分

GDDR6の世代は当初8Gbps~16Gbpsまでという話で、より帯域が欲しいNVIDIAはMicronと組んでGDDR6Xを開発して21Gbpsまで転送速度を引き上げたが、結局GDDR6そのものがより高速化(例えばSamsungは20Gbps品を量産中で、24Gbps品をサンプル出荷中である)したことで、GDDR6X単に消費電力がGDDR6より大きな独自GDDR6という事になってしまった。

こうした事もあってか、GDDR7世代で独自規格を策定する予定は、今のところNVIDIA/Micronには無いという話である。理由の一つは、既にGDDR7でPAM3変調を使っており、例えばこれをPAM4にしたところでそんなに性能が上がらないうえ、むしろシンボル速度が下がりそうなことだ。Samsungが2024年10月に発表したGDDR7は既に40Gbpsを実現しており、42.5Gbpsまで速度を上げる余地があるとしている。恐らく2025年1月に発表される新GPUに搭載される製品はここまで行かず、30Gbps前後に留まると予想されるが、それでも十分高速である。2025年末辺りには、マイナーバージョンアップで30Gbps台後半の帯域を利用する製品が登場する事が予測される。40Gbpsに到達するのは2026年以降ではないだろうか?
HBM

最後にこちらについて。コンシューマ向けにはもう完全に無縁であるが、AI向けプロセッサやサーバー向けGPUはHBM3eが必須というか、それなしでは実現出来ないほどに需要が高まっており、これに向けてメモリ3社はHBM3eの増産に向けて舵を切っている。

ことNVIDIA向けに関してはSK Hynixが圧倒的なシェアを握っており、これを巻き返すべくSamsungとMicronが躍起になっている、というのが2025年初頭の状況であるが、2025年後半にはもう少しシェアを戻したいとSamsung/Micronは考えている様だ。もっともうまく行くかどうかは微妙なところではあるのだが。

その辺もあってか、3社ともHBM4に向けての準備に余念がない。HBM4は一般には2026年頃に標準化が完了すると言われているが、SK Hynixは2025年中にHBM4の量産を開始するとしている。ただ2024年12月には、SK HynixがHBM4のコントローラを当初予定していた5nm(TSMC N5)から3nm(TSMC N3E)に変更すると報じられたが、これが事実だとするとどう考えても2025年中の量産には間に合わない。恐らく2026年の量産(サンプル出荷が2025年中)という感じになるのではないかと思われる。
(大原雄介)



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