1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

船橋市×若者の共創、「オープンデータが拓く地域課題の解決策」の舞台裏

マイナビニュース / 2025年2月5日 13時0分

画像提供:マイナビニュース

2024年11月28日、船橋市西部公民館において「船橋市オープンデータアイデアソン」が開催された。このイベントは、船橋市が保有するオープンデータを活用し、地域課題の解決に向けたアイデアを創出することを目的としている。

主催は千葉県DX推進協議会。船橋市、Code for Funabashi、アーバンデータチャレンジ2024実行委員会が共催し、NTT東日本やジェイコム千葉などが協力した。

本イベントでは、「観光」「環境」「防災」、そして市民公募による「若者と街づくり団体の繋がりづくり」の4つを船橋市が抱える課題として設定。

船橋情報ビジネス専門学校の学生をはじめとした一般の参加者達は、希望する課題ごとに班に分かれて活発な議論を行った。
各課題の概要

冒頭で、Civic Tech Zen Chiba/CCO 土屋俊博氏は「船橋市には多くの観光資源がありますが、観光客を効果的に取り込む仕組みはまだ十分とは言えません」、「街の美化や環境保護に影響を与えるごみのポイ捨てを減らすには、単にごみ箱を増やすだけではなく、住民の意識を変える仕組みが必要です」、「地震や台風が頻発している中で、防災の重要性を一人ひとりが意識して行動する文化を根付かせるための方法を考える必要があります」と述べ、課題選定の背景や期待するアイデアについて説明した。

加えて、「大人が考える街づくりが本当に若者に響いているのか」という疑問について触れ、「若者が自分の意見を自由に表明して、新しいアイデアが尊重される社会を作りたい」「若者が街づくりに参加してもらう仕組みづくりが、船橋市の未来を元気にする鍵と考えています」と述べ、「若者と街づくり団体のつながりづくり」を課題に据えた経緯を明かした。
生成AIを活用する参加者も

各グループで議論が始まる。参加者はオープンデータを参照しながら意見を交わし、アイデアを付箋に書き出していく。

中には、生成AI「ChatGPT」を使用して議論に新しい視点を加えようとする参加者の姿も。また、NTT東日本グループの社員が各グループにファシリテーターとして加わり、円滑な議論が展開されるようにサポートした。

その後、各グループから出たアイデアが順番に発表された。

「観光名所の近辺にQRコードが読み込める場所を設置して、読み込むことによってその近所にあるお店のクーポンをもらえるようにする。さらには、国籍や趣味などを事前に登録してからQRコードを読みとれるようにすれば、『この国の人はよくここに行く』という情報をオープンデータとして集計できる」、「ゴミを拾うための工具の貸し出しをしつつ、拾ったゴミを回収するためのドローンを飛ばせるように整備すると面白そう」、「オープンデータを見た際に『ゲームなら若い世代に楽しんでもらえるかな』と思い、防災訓練のような脱出ゲームを実施して、ゲーム感覚で防災意識を身に付けられるのでは」といった多角的で創造的な意見が次々と飛び出した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください