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受賞選定がタイトル人気に依存? 「eスポーツアワード」第2回で改善された点と残る課題

マイナビニュース / 2025年1月19日 13時5分

逆に、世界全体を対象とするのであれば、もっと世界の選手やチームを対象とする選定にすべきではないでしょうか。例えば、『鉄拳8』のdouble選手はeWCで世界3位となり、フランスのThe MIXUPで優勝するなど輝かしい成績を残しています。しかし、国内大会に限れば、チクリン選手はEVO Japanで優勝しており、double選手よりも好成績を残したと言えます。ベストバウト賞の「VALORANT Radiant Asia Invitational」は中国の大会での試合です。

審査員特別賞を受賞したRangchu選手は韓国人ですが、日本を拠点としており、受賞の後押しとなった鉄拳ワールドツアーグローバルファイナルは日本で開催していながらも国際大会であることから、どのように判断すべきかは難しいところだと思います。

基準があやふやになると、選びたい選手に合わせた基準に変更することになりがちで、それは厳選な選定であるとは言えなくなってしまいます。

3つめは受賞選定が、タイトルそのものの人気に依存しているところです。eスポーツタイトルや選手、チームがファンの投票をベースとしており、人気投票になりがちなのも否めません。

例えば、マインドゲームプレイヤー賞としては、『ぷよぷよeスポーツ』のともくん選手は最たるものと言えるでしょう。ともくん選手は、「東京eスポーツフェスタ2024」で2年連続3度目の優勝、「全国都道府県eスポーツ選手権 2024 SAGA」で大会4連覇を達成。公式大会の「ぷよぷよグランプリ2025 2nd」でも優勝し、八面六臂の活躍をしています。

アンダー18においても、ゆうき選手は「全国都道府県eスポーツ選手権」ぷよぷよeスポーツ 小学生の部で2連覇を達成。小学生ながらプロ選手が参加する大会でも好成績を残しています。すでに半分以上のプロ選手がゆうき選手に負けたという実績もあり、天才小学生として唯一言えるeスポーツプレイヤーです。

この2人が、まったくかすりもしなかったのは、『ぷよぷよeスポーツ』がeスポーツタイトルとして、ほかの受賞タイトルよりも認知度が低かったからなのではないでしょうか。

ちなみに、途中経過ではマインドゲームプレイヤー賞に『ぷよぷよeスポーツ』のぴぽにあ選手、SAKI選手がエントリーされていました(あめみやたいよう選手は『ぷよぷよテトリス』など複合したタイトルにより選定かと)。この2人の実績も十分なものではありますが、先述した2人を押しのけてエントリーされていることに、諸手を挙げて賛成はしかねると言ったところです。

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