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東奔西走キャッシュレス 第74回 クレジットカードの表現規制に解決の道は

マイナビニュース / 2025年1月20日 16時36分

画像提供:マイナビニュース

●クレジットカードの利用停止が相次いだ2024年
2024年の話題として、クレジットカードの信頼性が大きく揺らいだという問題がありました。複数のオンライン加盟店において、決済手段としてのクレジットカードが、理由も不明なまま急に停止される事態が発生してしまったのです。

こうした事態が発生している理由は、現時点でも明確ではありません。クレジットカードの信頼とブランド価値が毀損されているため、業界は対策が必要でしょう。

○クレジットカードの利用停止が相次いだ2024年

もともとキャッシュレス決済は、現金のように「どんな支払いにも使える」というわけではありません。犯罪に関わる場合などは当然として、合法であっても特にアダルトでの利用が禁止される傾向にあります。例えば、加盟店が扱う商品として「低俗またはわいせつなものその他公序良俗に反する商品等」を禁止する規約は、クレジットカード以外のキャッシュレス決済事業者でも存在しています。

これは単なる自主規制であり、恣意的な運用にならざるを得ません。低俗/わいせつ/公序良俗という言葉には客観的な定義がないからです。とはいえ、アダルトでもキャッシュレス決済が利用できる決済事業者はあるため、これまでもVisaやMastercardなどの国際ブランドのクレジットカードが使用できていました。

ところが特に2024年に入ってから、アダルトを扱うECサイトを中心に、複数のオンライン加盟店において、一部の国際ブランドのクレジットカードが使えなくなる事態が発生しています。複雑なのは、それが「アダルト商品の取り扱いが理由かどうか」すら分からないという点です。

例えばドワンゴのニコニコにおいては、2023年11月にMastercard、2024年3月にアメリカン・エキスプレス、5月にVisaの決済が停止。一般的にアダルトサイトとは認識されないニコニコ(当時「R-18」ジャンルは存在)でしたが、クレジットカードが使えなくなりました。

4月にはエイシスの「DLsite」でVisa/Mastercard/アメリカン・エキスプレスの利用が停止。同じく4月にはSoftgarageの「PinkPineapple」、5月には虎の穴の「ファンティア」、Jコミックテラスの「マンガ図書館Z」で、それぞれVisa/Mastercardの利用停止が明らかにされました。その後、12月になってもメロンブックスのオンライン通販や、BL(ボーイズラブ)作品などを扱うGMWの「pictSPACE」においてVisa/Mastercardが使えなくなっています。

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