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東奔西走キャッシュレス 第74回 クレジットカードの表現規制に解決の道は

マイナビニュース / 2025年1月20日 16時36分

この団体に加盟したライフカードは、リリースでアニメやマンガに言及。こうした「日本独自の文化」が「国際的な基準に照らした場合、特定の商材が誤解を生む可能性が指摘されて」いるとしています。そのため、ライフカードのEC加盟店においてコンテンツを定期的に確認し、必要に応じて改善をお願いするそうです。

実際に人の目で確認しているというIWFの画像のリストは置いておいても、キーワードリストの存在も気にかかります。日本では、特定のキーワードを含むタイトルの書籍が規制される事態も以前から話題となっていて、他誌ですが鈴木淳也氏がレポートしています。

また、報道によれば、「マンガ図書館Z」のクレジットカード利用停止の際は、特定のキーワードに抵触する作品全てを削除するよう求められたとしています。

これらの動きにIWFが関与しているかどうかは分かりません。英国内でのことならば英国民が好きに決めれば良いのですが、少なくとも「英国で違法である」程度の理屈では日本国憲法(表現の自由)を優越する理由になりませんし、機械的にキーワードで作品を削除させる手法はまともではありません。

ライフカードは取材に対し、「IWFの情報を無条件に適用するのではなく、禁止商材の検知を目的として活用する」と説明。「利用停止の対応を検討する可能性もありますが、基本的にはIWFの情報を参考情報として利用することが目的」とのことです。

同社の説明を総合すると、国際ブランドがIWFに加入していることから、IWFのリストをもとに国際ブランドが禁止商材と認定することがあり、加盟店を管理するアクワイアラとして、そうした商材を扱っていないか事前に察知できるようにIWFを活用する、といった思惑のようです。

すでにこうした取り組みを実施しているかの質問に対しては、ライフカードは「国際ブランドからの指摘があった際には(加盟店の)サイト内の確認を行っております。その中で改善が見られない場合はクレジットカード利用停止の対応が必要となる場合が今後も発生するかと思慮しております」と回答しています。

Visaの規則では、「Visaまたはその関連会社の評判を落とすような方法でVisaマークを使用してはならない」と定めており、「写真、ビデオ映像、コンピュータ生成画像、マンガ、シミュレーション、その他のメディア」においてCSAMや近親相姦、獣姦などの(一部は宗教関連の影響と思われる)コンテンツが禁止されています。このあたりはキトニー社長のコメントと一致します。

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