世界5大ウイスキーと種類を押さえる
マイナビニュース / 2025年1月30日 14時0分
ここ数年、世界的なウイスキーブームが続いています。とりわけ日本産ウイスキーの人気はめざましく、高騰する価格と品薄状態がしばしば話題にのぼります。そんな中、ウイスキーに興味を持ち始めた人も多いでしょう。
でも、いざ意識して飲み始めてみると奥深い世界が待っていて、「どこから入ればいいか迷ってしまう」という声もよく耳にします。そこで本特集では、ウイスキーの基礎から、より深い知識まで、5回にわたって解説していきます。第2回となる今回は、世界5大ウイスキーと基本的なウイスキーの種類についてです。
現在、ウイスキーは世界中で造られていますが、特に定評のある5カ国をまとめて、世界5大ウイスキーと呼ばれます。その5カ国とは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本です。日本のみウイスキーの歴史が浅いのですが、クオリティの高いウイスキー造りが世界的に評価されています。
ウイスキーはモルト(大麦の麦芽)などの穀物から造られ、地域や種類によって原料や製造方法が異なります。それぞれの地域でも色々なバリエーションがあり、今回はまず基本情報をご紹介します。
スコッチ・ウイスキー
スコッチ・ウイスキーは、その名のとおりスコットランドで造られるウイスキーの総称です。起源は15世紀ごろまでさかのぼるといわれ、当時は薬用酒のような存在でした。やがて蒸留技術が発展し、世界的にも広く愛されるウイスキーへと成長を遂げます。スコッチは大きく、モルトウイスキーとグレーンウイスキーに分類されます。
モルトウイスキーは大麦の麦芽(モルト)のみを原料とし、ポットスチルと呼ばれる独特の形をした釜で蒸留することによって、豊かな風味と個性が生まれるのが特徴です。一方、グレーンウイスキーはトウモロコシや小麦などの穀物を使い、連続式蒸留機で効率的に造られることから、軽やかな味わいに仕上がります。
さらに、スコッチ・ウイスキーはシングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーにも分けられます。シングルモルトは、単一の蒸留所で造られるモルトウイスキーだけを瓶詰めしたもの。作り手の個性が強く出るという特徴があり、ウイスキー愛好家から根強い人気があります。ブレンデッドウイスキーは、複数の蒸留所のモルトウイスキーやグレーンウイスキーを組み合わせることで、バランスの良い飲みやすさを追求したものです。
モルトウイスキーのほうがコストが高く、販売価格も比較的ブレンデッドウイスキーのほうが安くなります。グレーンのみで造ったシングルグレーンウイスキーもとても数は少ないですが、リリースされています。
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