世界5大ウイスキーと種類を押さえる
マイナビニュース / 2025年1月30日 14時0分
スコッチウイスキーの味わいには、地域ごとの気候や地形、そして蒸留所の伝統的な手法の違いが大きく影響しています。大きく分けると、ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウン、そしてアイランズ(島々)に分類されています。これらの地域は同じスコットランドという国土にありながら、海からの潮風や内陸部の気候条件、さらには使用する水や麦芽を乾燥させる方法などに違いがあるため、それぞれ個性豊かなウイスキーを生み出しているのです。
ざっくり紹介すると、ハイランドは広大なエリアで多彩なスタイルを持ちます。ローランドは穏やかな気候からライトで優しい口当たり。
スペイ川流域に多数の蒸留所が集まっている地域をスペイサイド呼びます。ここで造られるウイスキーはフルーティーな香りとシェリー樽由来の甘みが魅力です。
アイラ島は力強いピート香やヨード香が際立ち、潮風も感じられる個性派。かつて栄えたキャンベルタウンは、今や数少ない蒸留所ながら潮気とオイリーな風味が希少です。最後にアイランズは、アイラ島を除く島々を指し、地域ごとに異なる風土と製法による違いを楽しめます。
アイリッシュ・ウイスキー
アイリッシュ・ウイスキーは、アイルランドで造られるウイスキーの総称です。その歴史はスコットランドと同じく古く、中世には修道士たちが蒸留技術を広めたといわれています。かつてアイルランドはウイスキー生産の一大拠点でしたが、戦争や経済情勢の変化などにより衰退期を迎えました。しかし近年の世界的なウイスキーブームに伴い、新たな蒸留所が続々と誕生し、再び注目を集めています。
一般的に、アイリッシュ・ウイスキーは3回の蒸留を行うことが多い点が特徴です。スコッチの多くが2回蒸留なのに対して、アイルランドでは伝統的に3回蒸留し、より軽くなめらかな口当たりに仕上がります。また、アイルランド固有のポットスチル方式で造られる「アイリッシュ・ポットスチル・ウイスキー」は、大麦の麦芽(モルト)だけでなく、未発芽の大麦も使用するため、モルティかつ穀物の風味が豊かです。
こうした蒸留工程や原料の違いにより、アイリッシュ・ウイスキーは柔らかい飲み口、穏やかな甘さ、スムースなのどごしが魅力とされています。カクテルのベースとしても使いやすく、アイリッシュコーヒーやハイボールなど、幅広いアレンジを楽しめます。
アメリカン・ウイスキー
アメリカン・ウイスキーは、移民たちがヨーロッパからもたらした蒸留技術を基に発展しました。18世紀ごろにペンシルベニアやケンタッキーなどで始まり、トウモロコシやライ麦、小麦など、豊富な穀物資源を生かして造られてきました。アメリカの広大な土地と多様な気候はウイスキー造りにも大きな影響を与え、独自の風味を持つ地域限定のブランドが数多く存在します。
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