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家族が認知症になりまして 第3回 もっと「縁起でもない話」をしよう―介護、相続、お墓…LIFULL 介護編集長に聞く、“親の終活”との向き合い方

マイナビニュース / 2025年2月10日 8時15分

――要望を叶えてくれるのは、一見よさげですが……。

一見そうなんですが、それよりも、こちらの要望を聞きながら、もっといい方法がある、こうしたほうが費用を抑えられるという提案をしてくれたり、「本人の本来できるはずの能力も奪ってしまいかねません」とはっきり言ってくれる人のほうが、私はいいと思います。闇雲に介護サービスを増やせばいいというわけではないんです。ただ、契約の段階ではそこまでわからないので、ある程度付き合ってみて、合わないと思ったらケアマネージャーを変更することもできます。最初から慎重になりすぎる必要はないと思いますね。

――変更できるんですね。一度決まるとずっとお付き合いしていくものだと思っていました。

そう思いますよね。よく「せっかく包括の人に紹介してもらったから、いろいろ言いたいことはあるけど我慢している」という話も聞きますが、言いづらいことも言える関係性を築けることが、信頼に繋がっていくと思います。包括の方も「人対人」なので、当然ミスマッチが起こりうることは前提としています。ただ変更する場合は何がだめだったのかを、紹介元の包括に相談してほしいですね。そうしないと、別の方を紹介したところでまた同じことが発生する可能性が高くなりますから。
○運動や料理に特化!? デイサービスにもトレンドあり

――ケアマネさんを通してデイサービスなどの施設を決めていくことになりますが、デイサービスの選び方や最近のトレンドはありますか?

最近のトレンドとして、「特化型」が増えています。例えば、スポーツジムに近い感覚の空間で、体を動かす機能訓練を行う運動特化型。また、ここ数年では、プロのシェフと一緒に料理を作ることができる、お料理特化型のデイサービスも注目されています。料理は認知症や介護予防にいい影響があると言われているので、「機能訓練」にもいいと評判になっています。

――デイサービスというと、折り紙など子どもの遊びをしているイメージが強くて、本人も行きたがらないという問題がありますが、そういうところだと楽しく通えそうですね。

これから団塊の世代が介護サービスを利用する時代になっていくので、企業も団塊の世代がどういうサービスを好むのか研究している。みんなで集まって同じことをしましょう、というのは受け入れられないのもわかっています。今後はそれぞれの趣味趣向に合ったものを少人数で展開するものが流行るんじゃないかと思いますね。

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