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家族が認知症になりまして 第3回 もっと「縁起でもない話」をしよう―介護、相続、お墓…LIFULL 介護編集長に聞く、“親の終活”との向き合い方

マイナビニュース / 2025年2月10日 8時15分

――本人が望む形を叶えるためにもお金の話はしっかり話さなければいけないと思うのですが、なかなか具体的な話ができないのが現状です。貯金額などはっきり言いたがらないんですよね。皆さん、どうされているんでしょう。

私はよくセミナーで、「縁起でもない話をしよう」とお話します。介護だけでなく、例えば延命治療や相続、葬式やお墓の問題などは、皆さん、すべからく先送りされますが、そのうちに介護が始まったり、入院することになって急に話すケースが非常に多い。でも、急に話して上手くいくケースはあまり多くありません。

――では、どのタイミングで話すのがいいんでしょうか。

まずは、もっと親の生活に関心を持つこと。帰省時だけでなく、親との連絡頻度をもう少し増やしませんか。電話やLINEで週に1度連絡をして、「最近どう?」「前に病院に行ったって言ってたけど、その後生活で困ってることない?」と、気にかける言葉をかけることが大事だと思うんです。

――耳が痛い話ですね……。

多くの人がそうだと思います。親としては困っていることがあってもギリギリまで言わないか、ギリギリになっても言わないんです。「子供に迷惑かけたくない」という思いが、結果的には雪だるま式に膨れ上がった状態で子供に降ってくる。それを事前に察知する術は、コミュニケーション頻度だと私は思います。私は母親とLINEをよくしているんですが、コミュニケーション頻度を増やすことによって信頼関係が築けて、財産の話など、ふだん言えないような話もしやすくなってきました。

――お互い顔を合わせたときに話そうという意思はあっても、実際には話が進まないので参考になります。

半年に一度の帰省ですと、「久しぶりに会ったんだから、楽しい時間にしたい」となりますよね。親としては「子供たちに迷惑かからないようにしてる」なんて言いながら、実は具体的なことは何もしていないということも多い。なので、コミュニケーションをとりながら、早めに先手を打つことが大事だと思います。

加治屋 真美 エンタメ系ライター。テレビ誌ライターとして日本のドラマや映画出演者のインタビュー記事を担当するほか、日韓アイドル好きが高じてライブレポートも多く手掛ける。現在は父親が認知症になったことをきっかけに地域共生社会へ興味を持ち執筆ジャンルを拡大中。▼ポートフォリオ▶ この著者の記事一覧はこちら
(加治屋 真美)



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