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名古屋から世界へ発信、先端テックの祭典「TechGALA」で見かけた注目展示

マイナビニュース / 2025年2月10日 18時30分

豊田合成は2019年1月に、スタートアップへの投資を専門に行うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を設立しました。同社から出資を受けて、2023年2月に起業した福岡県・北九州市のロボティクス系スタートアップ、TriOrb(トライオーブ)もTechGALAに参加していました。

トライオーブが出展していたのは、球体のホイールとモーター駆動機構を載せて、全方向型に自律移動ができるロボット「TriOrb BASE」です。本機の技術をベースに、1台で最大1トンの荷物を運ぶロボットが作れるそう。トライオーブはロボットのハードウェアだけでなく、ソフトウェアも手がけるメーカー。2台のTriOrb BASEを協調動作させて、丈の長いものをロボットで運搬するソリューションなど、顧客のニーズに合わせた柔軟なカスタマイゼーションができることも同社の強みです。

工場作業員の安全を支援するLED照明技術

パイフォトニクスは、浜松市で2006年に設立した光学機械器具のメーカーです。小さなキューブ型の業務用LED照明「ホロライト」シリーズは、太陽光線と同程度で対象を強く、まんべんなく照らせる擬似平行光を発生できます。

強いLED光源をレンズなどを使って曲げ、さまざまな形の光模様を作り出すこともできます。例えば、実線・点線の円や矢印はお手のもの。ホロライトを工場内に設置して、色とりどりの光で「立ち入り禁止」の標識や位置決めのためのガイドラインを描くツールとして採用する企業も多くあるそうです。ホロライトシリーズはLED光源を採用しているため、低発熱・低消費電力・高安全性を実現できることも特徴です。

現在、国内では自動車本体や関連部品メーカー、鉄鋼業界の工場などが多くホロライトを採用しているそうです。同社のスタッフは、TechGALAのようなイベントに出展して、海外から足を運ぶ来場者の反応も見たかったといいます。今回はその成果も十分に得られているそうです。

高い指向性と視認性を持つLED照明の技術を、エンターテインメントを目的とするイベントに活用する道も開拓が進んでいます。映像作家と照明デザイナーがホロライトを使い、海岸に打ち寄せる波に青い光を当てて幻想的な光景を作り出すアートプロジェクト「NIGHT WAVE」も開催されました。
未利用の食品を発酵させて新たな価値を作り出す

ファーメンステーションは独自の発酵技術により、残さ(食品や飲料の残りかすなど)のような未利用バイオマス原料から、微生物の力を借りて機能性バイオ原料を作り出す技術を研究開発しています。2023年には、経済産業省が運営するインパクトスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup Impact」にも選定されました。続く2024年には、東京都が主催するアジア最大級のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo」で最優秀賞に選ばれています。

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