ソフトバンクが第3四半期決算を発表、説明会ではOpenAIとの連携についての質問が相次ぐ
マイナビニュース / 2025年2月10日 21時13分
エンタープライズ事業の売上はモバイルが微増、固定通信が微減という中、ソリューションが順調で全体としては10%の増収。営業利益は9%増の1,404億円。
○メディア・EC事業
LINEヤフーなどのメディア・EC事業は、メディア/コマース/戦略・その他のそれぞれが増収となり、売上高は4%増収の1兆2,523億円。「利益率の高いメディア領域がコロナ禍のあとに復調してきたのが業績に貢献してきている」と宮川社長。その言葉どおり、営業利益は33%と大幅な増益で2,181億円に達した。このうち432億円分はコロナ禍による一過性のものだというが、前年度・今年度の営業利益から一過性要因を除いたとしても、17%と大きな増益になっているという。
○ファイナンス事業
ファイナンス事業は、累計売上高が19%増の2,036億円。営業利益は前年度のマイナス35億円から295億円の改善で260億円。第1四半期に初めて達成したPayPayの黒字化が定着したことが寄与しているという。
PayPayは、連結売上高が前年同期比18%増、連結決済取扱高が前年同期比23%増、連結EBITDAでは2年連続黒字、営業利益は3四半期連続黒字と好調。さらに2024年12月にはPayPayによるPayPay銀行の子会社化、またこの第3四半期決算発表の同日にはPayPayによるPayPay証券の子会社化を発表している。ソフトバンクグループの金融サービスをPayPayに集約することで、資本関係をシンプルにし、複数のブランドの重複を解消することで、この分野での成長を加速させたいという。
なお、質疑応答では記者の質問に答え、「この銀行・証券の子会社化で大枠の再編は終えた」という認識を示した。今後も保険の扱いなどについては議論するとのことだが、それは再編というよりM&Aなどによる拡大を踏まえた検討になるとした。IPOについては、「黒字になったので、よく聞かれる」としながらも、「まだ1合目か2合目なので、山頂までやりたいことをやりきったうえで親離れしてほしい」と近々では検討していないとのことだった。
○次世代社会インフラの構築
次世代社会インフラの構築については、2024年11月に発表したAI-RANの統合ソリューション「AITRAS」を紹介。ソフトバンクは現在のモバイルネットワークを分散型の小型AIデータセンター網へ進化させ、無線アクセスネットワーク(RAN)とAIを同一基盤で実行させるAI-RANを実装することにより、AIによる基地局処理のパフォーマンス向上、余剰計算資源の外販による収益化を見込んでいるようだ。
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