ソフトバンクが第3四半期決算を発表、説明会ではOpenAIとの連携についての質問が相次ぐ
マイナビニュース / 2025年2月10日 21時13分
データセンター関連ではもうひとつ、こちらも2024年12月に発表済みではあるが、シャープ堺工場跡地のAIデータセンター構築についても進捗を報告した。ソフトバンクとしては堺工場跡地の広大な敷地をいかし、同社のAIデータセンターだけでなく、このエリア内でさまざまな企業が保有するデータをAI処理し、技術・知的財産の流出リスクを最小限に抑制したうえであらゆる産業をAIで活性化する産業集積地とする構想があると説明。堺だけでなく、現在準備中の北海道苫小牧AIデータセンターなど数カ所を同様の産業集積地にする考えだ。
また、先日発表されたOpenAIとのパートナーシップについてもあらためて説明された。すでに発表されているとおり、ソフトバンク/ソフトバンクグループが出資する中間持株会社が50%、そしてOpenAIが50%を出資する新会社「SB OpenAI Japan」が日本の主要企業向けに企業内AI「クリスタル・インテリジェンス」を販売するという枠組み。ソフトバンクグループでの「クリスタル・インテリジェンス」の導入は、来期を想定しているとのことだった。
「クリスタル・インテリジェンス」は最初にソフトバンクグループへの導入を目指すということで、その開発・運用にソフトバンクは年間30億ドル(約4,500億円)を支払う契約とされていた。提携発表後、これがソフトバンクにとって大きな負担となるのではないかという声もあったが、宮川社長はその支払いが「Pay for Use、従量制で利用する契約」と明言。また、後述の質疑応答でも支払いの大半がソフトバンク株式会社の負担になるわけではないと話しており、いまだ不透明な部分はあるものの、4,500億円という金額は確定したものではなく、その負担はあるていどグループ内で分散されるということのようだ。
なお、AIについてはソフトバンク自身も国産LLMの開発を進めており、マイクロソフトやGoogleとも協業を行っている。そういったものも含めたマルチモデルの展開は今後も継続するとのことで、OpenAIとのパートナーシップは今後のAI戦略において大きな意味をもつものの、そこに一点賭けするというわけではないという。
最後にESG関連でさまざまな表彰を受けていることなどを紹介し、宮川社長によるプレゼンテーションは終了。このあとは記者・アナリストとの質疑応答となった。
○質疑応答ではOpenAIとのパートナーシップについて質問が集中
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