ソフトバンクが第3四半期決算を発表、説明会ではOpenAIとの連携についての質問が相次ぐ
マイナビニュース / 2025年2月10日 21時13分
孫氏がOpenAIとのパートナーシップを発表したイベントでは質疑応答の時間が設けられなかったこともあってか、質疑応答の多くはOpenAIとのパートナーシップについてのものだった。
OpenAIと組む意義などについては、「ソフトバンクグループの決算発表が12日にあるので、そこで聞いてくださいと本当は言いたい」といいつつ、現在もっとも進んでいるOpenAIの技術を日本の企業が優先的に利用できるようにすることで、日本の企業がそれを導入して強くなれば未来が明るいと強調。ただ、前述のとおり、OpenAIとの提携はあくまでもいろいろな取り組みのひとつだとした。
前述の費用負担については、「ソフトバンクグループ全体で広く負担しようという話もあったが、ソフトバンク株式会社は復活しつつあるといっても営業利益が1兆円に満たない会社。純利益5,000億円のうち4,000億円が配当に消えている。4,500億円のほとんどを負担したら配当が出せない」「親のすねかじりと孫さんから言われた」と話しており、ソフトバンクグループとの間では激しい交渉があったようだ。とはいえ「我々がPay for Useで支払いをする以上、それ以上の収益が紐づいての支払いになる。我々としては得るものがあっても失うものはない関係」と、ソフトバンク株式会社が一方的な負担を抱えるという形ではないようだ。「ソフトバンク株式会社のキャッシュフローに悪影響はないか」と念を押されると、「信じてください。私は経営者なのでソフトバンク株式会社に悪影響が出る契約はしない」と断言していた。
「4,500億円」の費用の動きはまだ未確定の部分もあるようだが、「ソフトバンクグループが4,500億円を合弁会社のSB OpenAI Japanに支払う」「その4,500億円でSB OpenAI Japanが開発を行い、開発にかかった費用との差分がOpenAIに流れる」という説明だった。
こういった負担をしてまでOpenAIとの提携に踏み切った背景として、「OpenAIは千数百人の会社。世の中はそのリソースの取り合いになっている」として、思い切った契約により、OpenAIの中でソフトバンクとの協業の優先度を上げる必要があったと説明している。「クリスタル・インテリジェンス」の導入先として「まず大企業から」としているのも、リソースが限られていることからあれもこれもというわけにはいかないので、収益の中心になる顧客から取り組む――との説明だった。
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