「ここのがっこう」修了生と 代表・山縣良和が制作したペインティング&ドローイング作品を展示「Each One Here: the sphere of coconogacco」
NeoL / 2022年3月1日 12時0分
“untitled” ©︎Yoshikazu Yamagata
3月3日(木)〜 5月16日(月)までグループ展「Each One Here: the sphere of coconogacco(イーチ・ワン・ヒア:ザ・スフィア・オブ・ここのがっこう)」が開催される。
山縣良和(ファッションレーベル「リトゥンアフターワーズ」デザイナー)が2008 年に設立した "ファッション表現の実験と学びの場"「ここのがっこう(coconogacco)」は多くの才能を輩出し、修了生たちはファッションの世界にとどまらず各界で活躍している。
アートスペース「トラフィック(traffic)」の第11回(第Ⅱ期第1回)企画展は、アート界で存在感を発揮する4人の「ここのがっこう」修了生と「ここのがっこう」代表・山縣良和が制作したペインティング&ドローイング作品を紹介。
絵画作品を通じて「ここ(個々)=Each One」が「ここ(此処)=Here」に結集するグループ展だ。
“johngalliano" ©BIRDMAN
[監修者の言葉]
新たな人間像と世界を想像、創造することがファッション・デザインの本質なのではないかと思います。
新たな人間像を創出するのは、自分自身の心の内にある曖昧で複雑な世界像と自分自身の延長線上にある人間像を、自らの外側に描き出す行為でもあるのではないでしょうか。
coconogaccoで遭遇するドローイングは良い意味で完成や終わりを感じさせない、現在進行形の純粋で生々しいものばかりです。
本展示に参加する4名のアーティストの作品は、自らの心象を見事に創出しています。(山縣良和)
"Childhood” ©︎Kentaro Okumura
"山で暮らした犬はヤギに似た” ©︎Keisuke Degawa
「Each One Here: the sphere of coconogacco」
アーティスト:奥村健太郎、出川慶亮、BIRDMAN、三好彼流、山縣良和
会期:2022年3月3日(木)- 2022年5月16日(月)
休廊日☞水曜日、第1・第3・第5火曜日
開場時間:11:00〜19:00
会場:art space “traffic”
東京都目黒区自由が丘1-25−21
TEL: 03-3725-8877 www.traffic-pr.com
入場無料
企画:亜洲中西屋(ASHU)
企画協力:coconogacco
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic
監修:山縣良和(coconogacco代表)
*感染症予防に関して:感染予防のため、会場に消毒用アルコールを設置し、換気と衛生状態の保持に努めております。入場に際して、お客様にはマスクの着用をお願いいたします
▶アーティスト・プロフィール
奥村健太郎 KENTARO OKUMURA
2002年、香港生まれ、上海、シンガポール育ち。 ロンドン芸術大学カンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツに在籍している。絵画作品のテーマは二面性――逆説、相反する考え方の間には存在し得ない調和――の探求。我々のアイデンティティを形成する内なる感情の世界から、私たちを取り巻く世界の物理的な状態に至るまで、万物は流転するという考え方に関心を寄せている。ドキュメンタリー写真が持つ剥き出しの迫真性に触発された近作は、自分自身で撮影した写真と拾われたイメージの組み合わせによって制作。
出川慶亮 KEISUKE DEGAWA
1997年生まれ。神奈川県出身。東京工芸大学芸術学部デザイン学科卒業。writtenafterwardsに在籍後、coconogacco、ゲンロン新芸術校、美学校に学ぶ。美学校では根本敬の講座「特殊漫画家-前衛の道」を受講。幅広いジャンルの制作過程を修得する。本展と同日スタートで 3月13日まで開催される 林香苗武、ペロンミ、ユササビとのグループ展「ソリッド・ハイビーム」 (ゲンロン五反田アトリエ/火曜・水曜休)に参加。
BIRDMAN バードマン
台湾出身。2015年から東京を拠点に活動をスタートする。「カラフルな色使いが好きです。絵を描くこととファッションが好きです。ストーリ作るのも好きです。モンスターの世界を作り続けたいです」と語る。2015年、東京都心北東部の広域アートフェスティバルTRANS ART TOKYOに参加。2016年、WALL(東京・原宿)において、自身初となるイベント〈7月のひな祭り〉を開催する。2017年、アートプロジェクトTURNで作品展示(東京都美術館/上野)。2018年、BLOCK HOUSE(東京・神宮前)で初個展を開催する。同年、鉄工島フェスに参加。2020年、愛☆まどんなとの二人展「A Tangled Mass ややこしの関係」(BLOCK HOUSE)を開催する。
三好彼流 KARU MIYOSHI
2001年生まれ。大阪府出身。主にパフォーマンス、絵画、プロジェクト、彫刻などで作品を発表する現代アーティスト。2020年から開始した「身体の拡張」シリーズでは、人間関係、コミュニケーション、フィーリングの差異をテーマに自ら制作した装置などを用いてパフォーマンスを行なっている。2022年、所属している ”プロエンタティナ集団"「水出しステーキ」のプロジェクトとして「成人式」を行った。主な展覧会に、 「We (You) are Beautiful!」(2020年/新大久保UGO)、「UGOのロードモデルvol.0」(2021年/新大久保UGO)、群馬青年ビエンナーレ(2021 年/ 群馬県立近代美術館)、「P.O.N.D.」(2021年/渋谷PARCO)がある。
山縣良和 YOSHIKAZU YAMAGATA
1980年生まれ。2005年セントラル・セント・マーチンズ美術大学卒業。2007年、自身のブランド writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)を設立。2015年、日本人として初めて LVMHプライズにノミネートされる。 デザイナーとしての活動のかたわら、ファッション表現の実験と学びの場として coconogacco(ここのがっこう)を主宰。2019年、英国のファッションメディア “The Business of Fashion” が世界のファッション界を代表する500人をリストアップするBoF 500に選出される。2021年、coconogacco が毎日ファッション大賞鯨岡阿美子賞を受賞。
▶ここのがっこう(coconogacco)プロフィール
2008年、山縣良和によって開講された装いの原点に向き合いながらファッション表現を学ぶ学校。国内外で活躍する多くのデザイナーやアーティストを輩出。受講生・修了生は、LVMHプライズ、イエール国際モードフェスティバル、ITSなど国際コンペティションのファイナリストに数多くノミネートされている。2021年、第39回毎日ファッション大賞鯨岡阿美子賞を受賞。
関連記事のまとめはこちら
https://www.neol.jp/art-2/
外部リンク
- 「ダミアン・ハースト 桜」展、国立新美術館(東京・六本木)にて開催
- 「ここのがっこう」修了生と 代表・山縣良和が制作したペインティング&ドローイング作品を展示「Each One Here: the sphere of coconogacco」
- 自らの先入観に挑み、視覚的及び概念的な境界を追い求めた、どこにもない美しき世界。Kovi Konowiecki 展 “and in its place, another”
- Supreme2022年春夏コレクションに起用され、さらに注目を集める台湾出身のアーティスト李漢強 個展「NFT」
- 母親という立場を再考するとともに、その関係性に縛られることない解放的なあり方を表現。松川朋奈 「My flower will never die」
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