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インディペンデントキュレーターの長谷川新がアートセンターBUGにて、林修平、 MES、FAQ?の展覧会を開催

NeoL / 2024年5月7日 21時0分

インディペンデントキュレーターの長谷川新がアートセンターBUGにて、林修平、 MES、FAQ?の展覧会を開催

《D.L.P. #0 animals / extermination / genocide》 2023年 紙にパステル、スクリーム
撮影:宮崎竜成
《帝國水槽》 2022年 熱帯魚(エンペラーテトラ)、 ヌマエビ、水槽、水草、山水石、 砂、LEDライト、濾過装置、 CO2ボンベ、『満州水草図譜』 撮影:守屋友樹





《ガイ/GA-I》 2023年
撮影:百瀬文





FAQ?交換日記 2023年


BUGでは、インディペンデントキュレーターの長谷川新をキュレーターに迎え、2024年5月8日(水)より、「陸路(スピルオーバー#1)」を開催。
2023年9月にオープンしたBUGは、「この世界に、バグを。」をキーメッセージに、アーティストやアートワーカー*が全力で挑戦できる機会と場所を提供することを活動の軸としている。
BUGのコンセプト設計にあたり、私たちは、これまで実際にアートの現場で活動してきた長谷川と共に、アーティストやアートワーカーを取り巻く環境について2年以上にわたり議論を重ねてきた。その成果はBUGの活動方針にも反映されている。
本展では、想定された範囲を超えて電波が届くスピルオーバー現象から着想を得て、林修平、MES、FAQ?の3組が、長谷川のキュレーションによって新作を発表。BUGの5本目となる本展は、2023年1月頃から企画の構想が始まりました。長谷川との協働により、「挑戦の機会」を創出する場としての更なる可能性を探る。


*美術館やギャラリー、あるいはフリーランスでアートに関わる仕事をされている方。


キュレーターコメント
いわゆる「電波漏れ」を意味するスピルオーバーは、その性質上、本来届けるはずの範囲を越境して、別の土地、地域、国家、人へと電波が届く現象を指す言葉です。行政権力や企業がどれほど労力を費やしても、電波は意に介さず国境を超え、地方区分を逸脱し、「受益者」の範囲を広げ続けます。 想定されていなかった情報を受け取ってしまった者たちがこの世界にはそれなりにたくさんいるはずです。逆に言えば、「サブスク(定額料金制)」や「地デジ化(アナログ放送の廃止)」といったものは、料金を払った者と払っていない者に選り分け、分割線を明確にし、文化(商品)の受け渡しを厳密に管理するという欲望に他なりません。しかしそれでも、完璧な管理など存在しないし、スピルオーバーがなくなることはない。


この企画は、スピルオーバーという現象をベースにして、継続的に発表を続けていく予定です。「陸路(スピルオーバー#1)」は、その最初の試みとして、 アートセンターBUGにおいて、林修平、MES(新井健・谷川果菜絵によるアーティストユニット)、FAQ?(谷川果菜絵・小宮りさ麻吏奈によるプラットフォーム) という、一人・一組・一プラットフォームの実践を展開します。「陸路」は「episode1 陸路」くらいの気持ちでつけています。


企画者としては、この世界では絶えずスピルオーバーが起きてきたし、今後も起きていくということを信じていますが、それは奇跡的なことというよりは、 明日も太陽は昇るだろう、くらいの当たり前なこととして信じています。また、ほとんどの「電波」は誰にも届くことなく霧散しているし、届いたとしても概ねコントロール下に置かれて牙を抜かれているし、そもそも表現や文化の享受どころではない状況がありますが、それについては憂うのではなく実行すべきことです。

メインビジュアルはスピルオーバーが発生している世界をデザイナーのKaiが表現したものです。今日もどこかでスピルオーバーが起きているこの世界で、 林修平、MES、FAQ?それぞれの足取りを目撃してもらえたらと思います。




見どころ


高密度な作品体験
本展では、数字や量には還元されない物理的な経験を重視。キュレーターの長谷川は「展覧会に可能性がまだあるとすればそのような質を手放さないことだ」と考え、アーティストたちもまた、鑑賞する前と後では鑑賞者が変わってしまいうるような、高密度な作品を制作している。


アーティストの新作を展示
参加アーティストはそれぞれ、これまでの実践を引き継ぎながら新たな試みに挑戦している。
林修平は、爬虫類や両生類の飼育経験を踏まえ、私たちの身体を取り巻く法律、条例、慣習などの諸規範の矛盾を露呈させる作品を発表してきた。今回は、動物の「駆除」に端を発する言説に関して、デスボイスによるレクチャーパフォーマンス形式の作品を発表。
MESはこれまでも光や熱を用いた可変的素材によるインスタレーション、パフォーマンス、映像作品を発表してきた。近作《GA-I》においては、資本経済や画一化された循環のなかにありながらも、動物と人間が個別に関わり、その死を弔うという営みを汲み出そうと試みている。今回発表する作品も、こうしたMESふたりの継続的な問題意識と実践のなかで制作された新作。
FAQ?は、交換日記を起点として、性や生、抵抗について取り組んできた人々にまつわる上映やトークを行ってきた。今回の展示では、そうした活動を通して考えてきたことなどを、初めて新聞型のZINEとして制作・発表予定。


毎週水曜は20時までのナイト開館!
好評のナイト開館(20時までの延長開館)を引き続き実施。

ナイト開館日: 5月8日、15日、22日、6月5日、12日
(5月29日はイベント開催のため18時に閉館)



陸路(スピルオーバー#1) 予告動画
展覧会に先立って、参加アーティストの林修平、MES、FAQ? の紹介動画をお届け
動画編集: 斎藤玲児
題字:Kai



林修平
アーカイブ:
・「D.L.P.#2」(撮影・作曲:宮崎竜成)
・「たかが台、されど体温」(撮影:吉川永祐)
・「衛生(God Complex)」(撮影:永田康祐)
・「帝國水槽」(撮影:守屋友樹)
・「spoil(er)」(撮影:宮崎竜成)



MES
アーカイブ:
パフォーマンス<WAX P-LA/RE-Y>@Qipo 2024、メキシコシティ(撮影:吉田山)



FAQ?
アーカイブ:
・交換日記 ・「熟睡、東京編」スクリーニング@5thfloor
・「CYBER FEMINISM GATHERING」@BuoY (撮影:eetee)
・ayaka ura 「集まりを考えるためのドローイング」





陸路(スピルオーバー#1)
参加アーティスト 林修平、MES、FAQ?

会期 2024年5月8日(水) – 2024年6月16日(日)
時間 11:00 – 19:00
※水曜のみ20:00まで開館
休館日 火曜
会場  BUG 〒100-6601 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F
https://bug.art
入場料 無料
主催 BUG
機材協力 キヤノン株式会社
展覧会チラシ(デザイン:Kai)


■関連イベント 会期中にゲストをお招きしてのトークイベントなどを開催予定です。 詳細はサイトや各種SNSでお知らせいたします。



交通アクセス JR東京駅八重洲南口から徒歩3分 東京メトロ京橋駅8番出口から徒歩5分 東京メトロ銀座一丁目駅1番出口から徒歩7分
※BUGには専用駐車場はありません。ご来館時には公共交通機関をご利用ください。



長谷川 新/Arata HASEGAWA
インディペンデントキュレーター
インディペンデントキュレーター。主な企画に「クロニクル、クロニクル!」(2016-17)、「不純物と免疫」(2017-18)、「グランリバース」(2019-)、「αM Project 2020-2021 約束の凝集」(2020-21)、反戦展(2022-)、「奈良・町家の芸術祭はならぁと2023 宇陀松山エリア SEASON2」(2023)など。「日本戦後美術」を再検討する「イザナギと呼ばれた時代の美術」を不定期連載中(Tokyo Art Beat)。翻訳にジュリア・ブライアン=ウィルソン著 『アートワーカーズ – 制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』(高橋沙也葉・松本理沙・武澤里映・長谷川新の共訳、フィルムアート社、2024年)。
Scrapboxでプロフィールを見る


関連記事のまとめはこちら


https://www.neol.jp/art-2/

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