神父からインディオスまで ベネズエラ9.1大規模デモの参加者たち
ニューズウィーク日本版 / 2016年9月16日 6時20分
そんな中、多くのベネズエラ人が「今度のデモは今までとは違う」と肌で感じ、その今までとは違う空気に希望を見出していたのです。
カラカスへの入り口封鎖
当日の朝は、デモに参加するために多くの人がカラカスの外からも集まりました。そのため、当局はカラカスに入る道路が次々と封鎖し、抗議に向かう人々が軍などにより足止めをくらいました。それでも、最終的には多くの人が封鎖を乗り越え、徒歩でカラカス入りしました。
FOTOS: Larenses denuncian retención en el Túnel de La Cabrera #1S - https://t.co/pTWc5f2XQM pic.twitter.com/vverubeepv— El Impulso (@elimpulsocom) 2016年9月1日
結果的に、これだけの規模のデモにも関わらず、懸念されていた暴力的な衝突や弾圧は見られませんでした。
特に懸念された政府に連なるバイカーのギャング(コレクティボス)の姿も、カラカスでは一切見られませんでした(ただし地方都市マラカイ「だけ」で、なぜかコレクティボスが街を襲撃、デモ参加者に対する攻撃のみならず、町中を荒して回りました。マラカイだけ、というのも奇妙な話です。つまりマラカイ以外では今回はコレクティボスは出動しない、弾圧は行わないという誰かの判断がどこかであったと考えるべきかと思います)。
一部、衝突があったことは伝えられる通りですが、それでもなお、全体的に見れば今回は当初の予想に大きく反してすべてが平和的に進んだと言えます。
El Gobierno jugó duro y la oposición respondió en paz en la #TomaDeCaracas https://t.co/wjlaLzOA5z pic.twitter.com/fSruAGmysl— Efecto Cocuyo (@EfectoCocuyo) 2016年9月1日
政府派カウンターデモと政府による情報操作
政府側のカウターデモはかなりお粗末な状態でした。デモ参加者の正確な数字はわかりません。ですが、圧倒的な数の反政府デモに対して、政府派のカウンターデモ参加者はかなり少なかったことは明らかです。
#1S Otra imagen de marcha del oficialismo para fines comparativos 12:28 pm pic.twitter.com/2sk6eZ3LzJ - @a_sepulveda_f— Reporte Ya (@ReporteYa) 2016年9月1日
この記事に関連するニュース
-
ベネズエラ政権交代に現実味? 3選狙う独裁者マドゥロを「無名の存在」が大幅リードも一切油断できない理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月22日 17時2分
-
ベネズエラ野党関係者、当局が拘束 28日の大統領選控え
ロイター / 2024年7月18日 9時55分
-
大統領選に向け、選挙キャンペーン開始(ベネズエラ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月9日 13時25分
-
アングル:国外移住か残留か、大統領選に決断託すベネズエラ国民
ロイター / 2024年7月8日 10時32分
-
ベネズエラ、大統領選キャンペーン始まる 現職マドゥロ氏劣勢か
ロイター / 2024年7月4日 15時13分
ランキング
-
1米国初の女性・アジア系大統領を目指すハリス氏、手腕には厳しい評価も
産経ニュース / 2024年7月22日 19時11分
-
2バイデン氏の撤退決断、米主要紙が評価 「勇気ある選択」「米国の最良の利益」
産経ニュース / 2024年7月22日 19時34分
-
3バングラ学生デモの逮捕者500人超に 死者163人に 警察発表
AFPBB News / 2024年7月22日 20時38分
-
4北朝鮮エリートの脱北ラッシュ、なぜ外交官なのか…海外生活で「目覚めた」
KOREA WAVE / 2024年7月22日 16時30分
-
5国際協調路線のバイデン外交は「限界」露呈…ウクライナ侵略・ガザ紛争終結メドつけられず、米国内の分断も深まる
読売新聞 / 2024年7月23日 7時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください