「打倒トヨタ」を掲げ、地域が共に闘う空気を意図的につくる
ニューズウィーク日本版 / 2016年10月21日 15時48分
ファンの期待に応えるためにプロとしてどこまで踏ん張れるか
事業が軌道に乗って、社員の意識は変わってきました。以前は他のチームに追いつけ追い越せだったけれども、追い越した今はむしろプレッシャーを感じていると思います。でもそれがいい刺激となって、モチベーションを高める要素になっている。
金銭的なリターンも大事ですけど、特にファンや世間から評価されると、適当な仕事ができなくなります。頑張ろうという気持ちが内側から湧いてくる状況になってきたといえるでしょう。
それは選手も同じです。観客動員が増えて、勝率も上がってきたわけで、以前と手ごたえが全然違いますよね。選手には「結果を出したかったらそのための努力をしよう」「他のチームの選手が10の練習をするなら、自分たちは15やらないと勝てないぞ」といったことを話しています。何といっても試合でシュートを決めたときのファンの大歓声は最高に気持ちいいはず。「ああいうシーンをもっと増やそう、そのためにシュートの練習をしよう」と働きかけています。プロの選手生命は10年ちょっとですから、悔いのないようにやり切ってほしいと思っています。
日本一のプロバスケットクラブとして業界をリードしていく存在に
Bリーグのスタートを控えた今は、本格的にバスケットが日本に根付くかどうかの過渡期です。日本のスポーツで競技人口が多いのはサッカーに次いでバスケットです**。今はボールに触れていないけれども、かつてプレーしていた人も含めればバスケットに関わったことのある人たちはものすごく多い。しかも、プレー経験がなくても試合を観れば引き込まれてしまう魅力のあるスポーツです。
今後もチームを強くする、観客動員を増やす、地域にいっそう根差した活動をしていく、行政との関係をより深めていくといった、今の活動を量・質ともにより充実させていきたいと思っています。
そのうえで、プロバスケットボールチームとしてより骨太な成長をしていきたい。打倒トヨタを掲げていますが、実際の対戦成績はどうかといえば、2014年度は3勝2敗と勝ち越せたものの、2015年度は1勝もできませんでした。強豪チームを叩き潰す強さをチームとして身につけていきたいし、そういうチームを作るためにさらに経営力を高めていく努力をしていきたい。
社長就任以降、前例のないリーグ移籍や仮想敵国作りでスポンサーを獲得したりと、いくぶんトリッキーな手法で事業と組織を拡大させてきました。本業であるバスケットの実力も高めて、日本一のプロバスケットボールクラブとして業界をリードしていく存在になれたらと思っています。
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