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サンタを見た小さな子が泣き叫んだら、その子はダイジョウブ!

ニューズウィーク日本版 / 2016年12月24日 17時22分

<クリスマスに家族でお出かけしたときに、サンタクロースと出会うことも多いこの季節。でも、そんなときにお子さんが怖がって泣き出して困った経験はないだろうか? でも心配しないで、それはあなたのお子さんが健康だという証拠です!>

 クリスマスシーズンに子供のことで悩む世界中のパパ、ママに朗報が届いた。この時期、ショッピングセンターやマーケットのイベントでサンタクロースと子供の記念撮影などがよく行われる。滅多に見ることないサンタに会えるのだから、子供たちも満面の笑顔でいい写真が撮れるだろうという親の期待とは裏腹に、小さな子供はサンタの膝に座らさせると怖がったり、急に泣き出したり......。うちの子は何か問題があるのだろうか、と心配する親も少なくないだろう。

 児童発達の専門家たちは、親はむしろ子供たちのこうした反応を喜ばなければいけないと言う。 その理由は何だろうか? オーストラリアのABCニュースは現地専門家の説明を引用して、サンタを見て泣く子供たちの心理について説明している。

 サウスオーストラリア州の教育・児童発達部門の作業治療師マンディ・シーファンによると、子供たちのこのような反応は、児童の発達心理学の観点からいうと「現れなければならない」心理的状態だという。

 子供、特に幼児たちは、通常生後6ヵ月くらいから見知らぬ人に対する警戒心が育ちはじめ、この警戒心は最大5歳くらいまで持続する。 つまり、サンタを見た子供が泣き叫ぶというのは、正常な発育が行われているという証拠なのだ。



 シーファンは「サンタを含め、見知らぬ人たちに対する"自然な恐怖"を持つようになったというのは5歳未満の子供たちにとっては良い兆しです。このくらいの子供たちが見知らぬ人から心理的な安定を受け入れる傾向があれば、発達過程上の問題が生じることがあります」と説明した。

 とはいえ、周りに同年代の子供たちやその親がいるなか、我が子が泣き叫んでいるのをニコニコ眺めていられるわけがない!

「最も良い方法は親が冷静になって、子供に親の存在を確認させることです。未就学期の子供たちは自分をサポートする親が近くにいるかどうかによって、今の状況が危険かどうかを判断します。親がそばにいて子供に自分の存在を気づかせた後、「大丈夫だよ」と言ってくれたら、子供たちは見知らぬ人に近づいていく勇気を振り絞ることができるんです」とシーファンは説明してくれた。

 一方、子供のこうしたな警戒心は5歳を過ぎると次第に消えていくが、もし子供が小学校に入学してからも、見知らぬ人に対して過剰に精神的不安と苦痛を感じる様子があれば、情緒的な問題が発生していないか確認する必要があります」とシーファンは話している。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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