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「幸せの国」ブータンで親子が見る夢はすれ違う──ドキュメンタリー映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』の監督2人に聞く

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月17日 11時10分

ズルボー:ドキュメンタリーというのは自分の人生を照らし合わせて、人それぞれの解釈で見ることができるもの。メキシコも伝統的な文化があり、ブータンと同じく近代化に直面している国ということもあって、自分たちに近いものを感じてくれたのだと思う。

――ゲンボとタシは今どうしている?

バッタライ:ゲンボは映画の中ではすぐにでも出家しろと言われていたが、あと2年間は普通の高校に通わせてもらうことになっている。村を出て、首都ティンプーの高校に通っている。タシは今も村の学校に通っているが、またサッカーのトライアウトに挑戦しようとしている。

父親はゲンボをすぐに僧院学校に行かせたかったが、完成した映画を見て、子供たちの思いを感じたのだろう。すぐに出家させることを少し躊躇していた。

――でも、ティンプーにいたらゲンボの心はもっと......。

バッタライ:それはそうだと思う(笑)。ティンプーは首都で村よりも自由だし、いろんな情報もあるからゲンボの選択はもっと難しくなる。でもそのことを父親は分かっていないんじゃないかな。



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大橋希(本誌記者)


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