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シニア犬をテーマにした体験型ドッグカフェ:犬と人が幸せになれる高齢化社会とは 

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月2日 14時30分

「19歳、20歳まで生きた犬の中には『毎日行きつけのカフェに行って人と触れ合っていました』という子も多いんです。年老いても、近所に出かけるなどして毎日刺激を与えてあげるのが大切だと思います。だから、シニア犬と飼い主さんが安心して来られるような、『シニアだからこそおいで』という場所にしたいとい思います」(中村さん)

最愛の『マメ』に捧げる

既に介護状態に入っていた7月17日、マメは久しぶりに帰宅した僕を追って突然駆け出した。これが最後に見せてくれた元気な姿

この原稿、ここまで書いた段階でいったん入稿したのだが、付け加えなければいけないことが起きてしまった。

先に我が家でも要介護犬を抱えていると書いたが、そのフレンチ・ブルドッグのマメ(15歳メス)が、僕がこの原稿を書き終えて自宅に帰った直前に亡くなってしまった。マメが一番なついていた妻がつきっきりだったので、一人寂しく逝かせることにはならなかったが、僕はまた、前の犬を病院で一人逝かせてしまったことをあれだけ後悔したのに、マメを見送ることができなかった。

でも、不思議と前の時ほどは胸が張り裂けるような思いはない。フェードアウトするような緩やかな弱り方から最期を迎えたこともあるが、僕はすぐに、犬は最期に何らかの形で飼い主に感謝の気持ちを伝えるという、中村さんの持論に思いを馳せた。

マメが、僕がまさにシニア犬との暮らしとお別れをテーマにしたこの記事を世に出そうとしているその瞬間に旅立ったのは、あまりにもできすぎた偶然だ。僕が犬の記事を書いたり写真を撮る仕事をライフワークにしているのを、知っていたわけではないだろう。でも、マメは、こうして皆さんに、このタイミングで、この内容の記事の中で報告するという、最も僕らしい形でお別れを言う機会を与えてくれた。

そうに違いないから、この記事をマメに捧げます。ありがとう、マメ!





内村コースケ(フォトジャーナリスト)


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