「日本にも政治風刺はある、強かったのは太平洋戦争のとき」早坂隆×パックン
ニューズウィーク日本版 / 2019年8月9日 19時45分
早坂 それは、僕も以前本に書きましたけど、一番ウケましたね。でも、ギリシャ人やスコットランド人の設定は、日本人には分からないですよ。ギリシャ人は同性愛、ゲイというステレオタイプ。あれはなんでですかね。
パックン ギリシャの離島に同性愛者が大勢集まる島があるんですよ。ギリシャ全体がゲイではないけれど、ゲイの文化が深く根付いている島がある。あと、古代ギリシャでは同性愛が多かった。
早坂 あぁ、なるほど。長年の疑問がいま解消しました。
パックン このジョークの形が分かっていればいい。われわれも、番外編を作ったんですよ。関西人に飛び込んでほしいときはなんと言えばいいか。分かりますか?――「阪神優勝」
日本人だったら、例えば、「この船は時間制です。延長しますか」と言って飛び込ませてもいいし、なんでも食べる食い倒れ的な国民性だったら、「お、生まぐろ!」って言ったら飛び込むとかね。できるんですよね。これがジョークの強み。
早坂 そういう新しいジョークを作っていくというのは、ルーマニアでもありましたね。日本人は、ひとりがジョークを言って周りがそれを聞くというより、漫才の掛け合いのような会話が多いんじゃないか。ツッコミがあって面白い、というものが根づいている。
※後編はこちら:「下ネタは世界共通。男たちは同じオチで、同じ顔で笑う」早坂隆×パックン
【関連記事】「日本のお笑いって変なの?」をパックンが外国人3人と激論しました
【関連記事】日本人は「政治に興味ない」「専門的に生きている」──外国人のお笑い座談会より
【関連記事】ウーマン村本×パックン「原発や基地をやるきっかけは堀潤さん」
【関連記事】ウーマン村本×パックン「カウンターパンチは全部ありだと思う」
※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。
ニューズウィーク日本版編集部
この記事に関連するニュース
-
日本株も米国株もまだまだ天井ではない…パックン&エミンが今年後半に勧める新NISA「日・米・新興国」分散投資
プレジデントオンライン / 2024年7月5日 17時15分
-
今度は「チョコプラ」が米国で大ウケ! 世界に羽ばたく日本のお笑い芸人の共通項
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月5日 14時32分
-
「利上げすると住宅ローン金利が~」と騒いではいけない…パックン&エミンが利上げは必須と口を揃える理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 17時15分
-
米大統領選で流行る「チープフェイク」動画とは?【風刺画で読み解くアメリカ】
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月4日 13時13分
-
12月に米国に拠点を移すゆりやん 人種差別受けたことを明かす 千原ジュニア「発想がおもろない」
スポニチアネックス / 2024年6月25日 6時33分
ランキング
-
1「わが国には大きなリセットが必要」 英総選挙で労働党圧勝 スターマー首相が就任
産経ニュース / 2024年7月5日 21時30分
-
2焦点:ガザ戦後統治は誰が担うのか、イスラエルを悩ます難問
ロイター / 2024年7月5日 18時31分
-
3シンベト元諜報員が非難 イスラエルの破壊者は「ネタニヤフ首相」
AFPBB News / 2024年7月5日 20時39分
-
4EU議長国のハンガリー首相が独断で訪露 ウクライナ支援の先行き懸念
産経ニュース / 2024年7月5日 22時55分
-
5中国、「テロ対策」名目に締め付け強化 ウルムチ暴動15年「息苦しい状態」とウイグル人
産経ニュース / 2024年7月5日 21時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください