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新NISAスタート! 運用成績が良い「日本株」投資信託5選...今後の人気はアクティブ投信へ?

ニューズウィーク日本版 / 2024年2月14日 7時25分

シャープレシオは、リスクあたりの超過リターンがどれだけあったかを示す指標です。超過リターンとは、国債などの無リスクの資産に対して得られた超過収益のことです。シャープレシオは、数値が大きくなればなるほど、より効率的に収益を稼いでいることによります。

たとえば、2つの投資信託のリターンが10%だった場合、一方のファンドは20%、もう一方は10%のリスクを取っていたとすると、シャープレシオが高いのは後者のファンドです。10%のリスクしか取っていないのに10%のリターンを得ており、こちらのほうがより「運用上手」ということがわかります。

過去1年で最も運用上手だった日本株ファンドは?

直近の過去1年間(各データは2024年1月26日時点。以下同)で、投資信託の値段である基準価額が20%以上の上昇を達成し、なおかつシャープレシオが高かったファンドを見てみます(ラップ口座などの専用ファンドは対象から除外しています)。

この条件でシャープレシオが最も高かったのは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する「ウツミ屋日本株ファンド『あゆみ』」でレシオは3.78です。分配実績などを考慮した基準価額は、この1年で46%も上昇しました。2004年11月の設定で、信託期間は無期限。純資産額は4億4500万円と少なめです。

このファンドは、株価に対する企業の資産価値の割安さを計る投資指標であるPBR(株価純資産倍率)をベースに、経済指標や企業リサーチ情報などをもとにして組み入れ銘柄を決定しています。

2023年末に出されたファンドレポートによると、組み入れ比率の上位にはアルバック<6728>、日本シイエムケイ<6958>、シンフォニアテクノロジー<6507>といった電気機器業の中小型株が並んでいます。

業種別では電気機器がポートフォリオ全体の約2割を占めるほか、銀行・卸売・輸送用機器など景気敏感のバリュー(割安)の業種が組み入れ比率上位となっています(参考>https://www.smd-am.co.jp/fund/pdf/131908m.pdf)

■バリュー株ファンドが2位

第2位は、野村アセットマネジメントが運用する「ノムラ・ジャパン・バリュー・オープン」。シャープレシオは3.60、過去1年で基準価額は29%の上昇です。1997年12月に設定された、今年で27年目となる息の長いファンドで、純資産総額は45億円となっています。

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