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「他人にイラっ」とした時こそチャンス...その感情を掘り下げると、「自分の才能」が見えてくる

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月14日 19時25分

僕は “自己理解おたく” なので、どんなに難しい質問でも答えられます(笑)。でも、読者さんはきっとそうじゃないですよね。答えやすく、答えを考えるのが楽しい質問にしようと、じっくり練りました。

──出版後に印象的な反響はありましたか。

「自分に自信が持てました」など、いろいろなお声をいただきました。

一番伝えたかった「なりたい自分を捨てろ」というメッセージが刺さっている方が多いようで、安心しています。

「道端に犬のフンが落ちていることにイラッとする」も才能のひとつ!

──本書で提示されていた「才能を見つければ、その瞬間から人生は変わる」「あなただけの才能を見つけることで、“一生ものの自信” を手に入れる」というメッセージ・考え方を、たいへん魅力的に感じました。

いまの社会の問題として「他者比較がしやすくなったこと」が挙げられると考えています。

僕自身も過去、2歳上の兄との比較に苦しんでいました。「兄みたいにならなくちゃ」「社交的な兄に比べて、内向的な僕は劣っている」と思い込んでいたんです。

「他者より劣っている」と思い込んで自信を失い、人生に不安を抱くという現象が、いま社会のあらゆるところで起きています。

僕は「自分はこんな才能を持っている。この才能を生かすことが自分の役割だ」と腹落ちしていますから、他者と自分を比べることはありません。自分ができることを精一杯やっていくだけ。みなさんに、この状態になってほしいんです。

自分だけの才能は誰にでもあります。必ずです。自分だけの才能を見つけて心地よく生きていってほしいというのが、本書に込めたメッセージです。

──SNSの普及で一人ひとりの才能が可視化される時代になり、「自分には才能がない」と悩む人が増えていると想像します。そんな人たちに対して、最初に取り組んでほしいことを一つだけ伝えるとしたら、何とアドバイスされますか?

「他人にイラッとすることは?」と自分自身に問いかけてみることです。

まず前提として、才能の定義は「つい、やってしまうこと」。当たり前に、自然にやっていることです。

一方、多くの人が自分の才能に気づけないのは、他者比較で「他の人より得意なこと」を探しているから。それでは絶対に見つかりません。上には上がいるからです。

たとえば僕は文章を書くのが得意ですが、圧倒的にうまいかと言われると、イエスとは言えません。もっとうまい人はいくらでもいるでしょう。そういう意味で「他の人より得意なことは?」と聞かれても、答えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。

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