Googleに挑む男から見たAIの今と未来 PerplexityのAravind Srinivas氏
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月9日 11時40分
【検索連動型の次のビジネスモデル】
今の多くのAIサービスのビジネスモデルは、月額20ドル程度のサブスクリプション収入と、従量制のモデル利用料だ。これがAI時代のビジネスモデルなのだろうか。
Srinivas氏は「No」と言う。
ネット上で成功したビジネスモデルはどれも、パフォーマンスベース。Googleの検索連動型広告も、Facebookのインプレッション広告も、利用件数が多ければ多いほど儲かるような仕組みになっている。「(そういうビジネスモデルを)見つけることができれば、より大きな収益を得ることができると思う」(34:45)。どこがいち早く、そういうビジネスモデルを見つけることができるのだろうか。アンサーエンジンに消極的に取り組んでいる企業より、積極的に取り組んでいる企業の方が、新しいビジネスモデルを見つけ出す確率が高そうだ。
一方でSrinivas氏は、OpenAIはサブスクモデルで十分に収益を上げていると指摘する。「OpenAIのサブスクモデルは既に成功しているという話を耳にした」。会社全体で見ればOpenAIはまだ赤字企業だが、リサーチ部門と、製品部門で会計を別にすれば、製品部門は既に黒字になっているはずだと言う。資金力にものを言わせた開発競争が続いているので会社としては赤字だが、OpenAIのサブスクからの収益は、米国のネット大手のDoor DashやUberよりも大きなビジネスになっているはずだと言う(35:22)。
【大規模言語モデルの勢力図】
大規模言語モデルの開発競争の先頭集団は、今のところOpenAI、Anthropic、Mistral、Google。それにX.aiが入ってくるかも、といった感じ。
「先頭集団が3社か4社というのは間違いない。しかしそのダイナミズムは流動的。OpenAIがリードするのか、抜きつ抜かれつの関係なのか。MetaがオープンソースのモデルでOpenAIやAnthropicのビジネスの邪魔をするのか。そういうところが不透明」(54:39)
このほか少し専門的になりますが、次のような発言もありました。
【RAGの使い方が重要】
Perplexityでは、既にYelpやShopifyなどからデータを提供してもらうライセンス契約を結んでおり、今後もデータ提供者との連携を進めていくという。(40:00)
C向けはデータを厳選し、ライセンス契約を結んでいる。
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