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BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム販売が失速、株価半落の大手事務所も

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月25日 16時22分

ヤン・ヒョンソクは「2NE1と共に育ち、その音楽を聴いて育った世代が思い出を共有しています。全スタッフと一緒に一生懸命努力して成功的な公演を作り出したい」と自信を表わした。

1度は解散した2NE1にこれだけYGが期待をかけるのには理由がある。YGには経営危機説が出ているからだ。

2NE1についての動画がアップされたのは22日0時。これは週明けからの株価回復のためにこのタイミングになったと分析されている。韓国では最近、YGをはじめとした音楽芸能事務所の株価が全般的に急落した状況だ。なかでもYGの株価は先週、軒並み下落した。ところが2NE1のカムバックのニュースが伝わると、22日、最高値3万7850ウォンまで記録し、3万5800ウォンで取引を終えた。 結果的には19日対比550ウォン上がって大幅ではないが回復し、取引量も7月中で最も活発となった。

NewJeansの事務所代表ミン・ヒジンも、「押し出し」など過度なCD販売競争への批判を語っている。 뉴스1 연예TV / YouTube

アルバム輸出、9年ぶりに減少の衝撃

だが、問題を抱えるのはYGだけではない。韓国の4大音楽事務所──YGエンターテインメント、SMエンターテインメント、HYBE、JYPエンターテインメントはすべて今年に入って大きく株価を下落させ、上半期の時価総額は昨年同期比30%も減少した。

 

これを象徴するかのような"事件"が7月15日、明るみに出た。韓国関税庁が発表した輸出入貿易統計によると、今年上半期のCDアルバム輸出額は1億3032万ドルで、前年同期比-2%と9年ぶりの減少となった。内訳では日本への輸出額が4693万ドルで最も多く、米国が3045万ドルで後に続いた。K-POP業界の不振の主な要因とされてきた中国向け輸出は1840万ドルで、全体の14%を占めるに止まった。対中輸出額は前年比18.7%も減少したことになる。

またアルバムの販売量も減少した。韓国音楽コンテンツ協会が集計するサークルチャートによると、上半期のトップ400アルバムの販売量は4760万枚で、昨年比800万枚、15%減少した。4大音楽事務所に限ってみても昨年上半期のアルバム出荷量は5345万枚だったが、今年上半期は4474万枚と17%近く減っている。一体何が起きているのだろうか?

主要アーティストのアルバム販売がダウン

今年上半期、K-POPアーティストのリリースしたアルバムは残念ながら前作に及ばない販売量を記録したケースが多かった。

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