新たな大谷翔平伝説が始まる...「ますますリスペクトされる選手に」
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月13日 18時40分
「ドジャース野球の黄金期」
山本のポストシーズン初戦は地区シリーズの第1戦。パドレス相手に3回5失点と投球は振るわなかったが、それでもドジャースは7対5で勝った。地区シリーズの天王山となった第5戦で、山本は同胞のダルビッシュ有と相まみえた。
ドラマのような名勝負で、両者とも好投し、甲乙つけ難かった。ダルビッシュは7回途中まで投げて2失点、2回と7回にソロホームランを浴びた。
このときダルビッシュは地区シリーズでの対ドジャース戦で2回目の先発だった。2回ともドジャースの強打線を向こうに回し、合計13.2イニングでわずか3失点と、38歳の今なおチームに貢献できる剛腕ぶりを見せつけた。
だが、第5戦で山本はそのダルビッシュを上回る快投で、5回無失点に抑えてみせた。ドジャースはナ・リーグチャンピオンシップシリーズに駒を進め、そこで山本は1試合だけ登板。
メッツ相手に5回途中2失点でリードを死守し、ドジャースは10対2で勝利してリーグ優勝に王手をかけた。続くワールドシリーズでは第2戦の先発を務め、ポストシーズンの自身の登板では最も長い7回途中まで投げて被安打1で1失点と、ヤンキース打線を黙らせた。
ポストシーズンもドジャースの快進撃は止まらなかった。地区シリーズ第1戦でロバーツ監督とハイタッチする大谷 KEITH BIRMINGHAMーMEDIANEWS GROUPーPASADENA STAR-NEWS/GETTY IMAGES
これだけでは山本がシーズン前にドジャースと交わした12年間で総額3億2500万ドルの契約を正当化できないかもしれないが、今後何年も山本とドジャースのパートナーシップが数々の勝利をもたらすことは期待できる。
MLB1年目でワールドシリーズ優勝のタイトルを獲得した26歳の山本は、WBCでの優勝、日本シリーズでの優勝、そしてオリンピックの金メダルと4つのタイトルを持つ史上初の野球選手となった。
「すごく楽しみにしていて、うれしかったし、いろんな気持ちが入り乱れた」と、ワールドシリーズで初めて勝利投手となった後、彼は通訳を介して語った。「だがその後は試合に出ることに集中しようと努めた」
ドジャースにとっても、山本にとっても、さらにとりわけ大谷にとっても、この忘れ難いポストシーズンとワールドシリーズの数々の場面はこれからも長い間、折につけて心に浮かぶ輝かしい思い出となるだろう。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が述べたように、今また「ドジャース野球の黄金期」が到来しているのだ。
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