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リーダーこそ「自分にやさしく」...食生活の人間関係への影響、休み上手の4法則を知る

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月27日 6時30分

機嫌のいいリーダーのもとではメンバーも機嫌がよくなる

ある研究では、100人のリーダーを1週間にわたって、オンとオフの切り替えについて調査しています。仕事のあと、ちゃんとオンからオフへ切り替えることができていたリーダーは、翌朝、疲れがとれていました。

オンとオフの切り替えができていたリーダーは、翌朝、「自分はリーダーだ」という気概が強まっていたのです。「よし、今日もリーダーとして頑張るぞ」という気持ちが強く、その日はメンバーの目からみても、そのリーダーは活躍していました。

大事なポイントは、休み上手なリーダーはリーダーの自覚が強いということです。

逆に、仕事が終わったあとも仕事のことを心配していたリーダーは、その翌日、「自分はリーダーだ」という気概も弱く、その日は、周りの目からみてもリーダーとしてのパフォーマンスが落ちていました。

別の研究では、仕事のあとの休みを楽しんでいたリーダーほど、翌朝も機嫌がよいことがわかりました。

さらに、面白いことにご機嫌なリーダーのもとでは、その日、メンバーも機嫌がよくなっていたのです。リーダーのポジティブな感情がメンバーへと伝染したのです。

その結果、ご機嫌なメンバーは仕事がはかどり、かつ、創造性も増していました。

これらのデータから言えることは、今晩、みなさんがしっかり休息できるかどうかが、明日のリーダーシップを左右するということです。

新田さんは、休みの最中に仕事をすることが熱心なリーダーの証拠、と思っていたところがありました。これからは、自分が率先して休みをとるロールモデルになる必要がある、と考えるようになりました。

『すぐれたリーダーほど自分にやさしい』
 若杉忠弘 著
 かんき出版

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若杉忠弘
グロービス経営大学院教授(リーダーシップ・組織開発など)。東京大学工学部・大学院を経て、外資系コンサルティングファームBooz Allen Hamilton(現PwCコンサルティング)に入社。経営コンサルタントとして活躍。企業の経営戦略策定、組織開発、変革実行支援に従事。

その後渡英し、ロンドン・ビジネス・スクールでMBAを取得。イギリスでは教育ベンチャーの立上げに参画。帰国後、グロービスで英語MBAプログラムのディレクターや英語オンラインMBAの設立などにかかわってきた。

仕事をする傍ら、一橋大学大学院に入学。経営学を研究するなかで、「セルフ・コンパッション」に出会う。当時、リーダーの役割を息苦しく感じ、「自己犠牲をしながら、成果を出さなければならないのか」と悶々とする日々だったが、セルフ・コンパッションから「自分へのやさしさが強さを育む」ことを学び、苦況を抜け出す。この経験をきっかけに、日本のビジネスパーソン1800人を対象に、組織におけるセルフ・コンパッションの調査と実験を繰り返し、研究にまい進。その研究成果が評価され、同大学院にて経営学博士を取得。

世界のセルフ・コンパッション教育をリードするアメリカの「センター・フォー・マインドフル・セルフ・コンパッション」で講師資格を得て、日本におけるセルフ・コンパッションのエバンジェリスト(伝道師)としても活動している。本書が初の著書となる。

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