【名人戦】藤井聡太名人が連勝、豊島将之九段に競り勝つ 名人戦第2局
日刊スポーツ / 2024年4月24日 21時20分
将棋の藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋王=21)が24日、千葉県成田市の成田山新勝寺で行われた第82期名人戦7番勝負第2局で、挑戦者の豊島将之九段(33)に連勝した。23日午前9時からの2日制で始まった対局は、相掛かりの出だしから「ひねり飛車」もにおわせる前例のない形に誘導した先手の豊島に、藤井がついていく形となった。初日は38手というスローペース。そこから戦いが始まり、接戦を制した。第3局は5月8、9日、東京都大田区「羽田空港第1ターミナル」で行われる。
タイトル戦で連敗しない藤井が、しっかり立て直して豊島を下した。かけ持ちしている第9期叡王戦5番勝負第2局(20日、石川県加賀市)で、同学年の伊藤匠七段(21)に敗れた。昨年9月の王座戦第2局から続いたタイトル戦の連勝記録は「16」でストップ。大山康晴15世名人が1961年(昭36)から62年にかけて記録したタイトル戦の対局17連勝の記録に及ばなかった。気を取り直して盤に向かい、結果を出した。
第1局に続き、初日の早い段階で前例のない将棋となった。一昨年9月の王位戦7番勝負第5局、豊島を相手にやはり前例から離れた力戦となった。じっくり時間を使いながら考えて白星を挙げ、王位戦3連覇を達成した。
このころから定跡形を離れ、前例がなかったり、初めて見る局面への対応を課題に挙げ始めた。実際、王位戦直後の一昨年の竜王戦では広瀬章人九段、昨年の王将戦では羽生善治九段、同じく王座戦では永瀬拓矢王座(当時)と、それぞれの研究手筋をぶつけられた。しっかりクリアして、タイトルを獲得してきた。
今回の名人戦の開幕局前夜祭で、日本将棋連盟会長で名人獲得9期の羽生九段がこう話した。「2日制で持ち時間9時間と最も長い名人戦は棋力、気力も含めた総合力が問われる」。そんな言葉を体現したかのような連勝劇となった。
この記事に関連するニュース
-
【名人戦】連勝の藤井聡太名人、苦しみ抜いた先に「寄せの形が見えた」形勢入れ替わる混戦制す
日刊スポーツ / 2024年4月24日 22時22分
-
【名人戦】藤井聡太名人の勝負メシは「成田産さつまいもを使った上天重」 豊島九段は「うな重」
日刊スポーツ / 2024年4月24日 13時53分
-
【名人戦】成田山新勝寺では10年ぶり3回目 寺や神社と将棋は強い結び付き 第2局開始
日刊スポーツ / 2024年4月23日 9時33分
-
【名人戦】後手の藤井聡太名人いつもの「初手お茶」を含んでから飛車先の歩を突く 第2局開始
日刊スポーツ / 2024年4月23日 9時32分
-
【名人戦】第2局は「成田山新勝寺」藤井聡太名人「ご本堂で護摩も体験」豊島将之九段と対戦
日刊スポーツ / 2024年4月22日 19時21分
ランキング
-
1同僚女性遺体遺棄容疑の男、寝袋のようなものに入れて7〜8m下の沢に落としたか…女性はつきまとい被害を職場に訴え
読売新聞 / 2024年5月3日 21時25分
-
2《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン / 2024年5月3日 18時30分
-
3【速報】「脱炭素」実現に向け連携確認 日・ブラジル首脳会談
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月4日 0時49分
-
4自民党、パー券公開基準引き下げで調整へ
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月3日 22時53分
-
5「風呂キャンセル界隈」SNSで話題 うつ病当事者から困惑の声
毎日新聞 / 2024年5月3日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください