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妊娠中に新型コロナの疑いが出たら ~注意する薬

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年9月28日 21時20分

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東京都医師会理事で東京産婦人科医会・名誉会長の落合和彦氏が9月21日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。妊婦と新型コロナウイルスについて解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

妊婦にコロナ感染の疑いが出たら

飯田浩司アナウンサー)妊娠中に発熱、息苦しさなどの症状が出て来た。または、ご家族の感染で濃厚接触者の可能性があり、新型コロナ感染の疑いが出た場合は、どう行動すればいいですか?

落合)かかりつけ医にかかられている妊婦さんの場合には、必ずかかりつけ医の先生にご相談してください。この場合、いきなり病院に行かないでいただき、とにかく電話でご連絡していただくことが大事です。

飯田)まずはかかりつけ医に電話する。

落合)かかりつけ医に「いつ来てください」となるか、発熱外来のような施設をご紹介いただくことになるかと思います。とにかくPCR検査をして、感染の有無をまずは調べることからですね。

妊婦に使える解熱鎮痛剤は「アセトアミノフェン」

飯田)熱を下げるための薬についてアドバイスはありますか?

落合)妊婦さんの場合には、使える解熱鎮痛剤が限られて来ます。選んでいただきたいのは「アセトアミノフェン」という薬です。市販されていますし、一般に流通しているお薬ですので、まずはこれを使っていただくのが安全です。

飯田)アセトアミノフェン。

落合)非ステロイド性抗炎症薬には、イブプロフェンやロキソプロフェンというお薬があるのですが、これは赤ちゃんの動脈管を収縮させる副作用がありますので、妊娠している方には使わないでいただきたい。

飯田)飲んでいい薬やいけない薬というのは、かかりつけ医のお医者さんなどに相談していただく。

落合)そうですね。相談していただくのがいいと思います。一般の方も、最近は薬局でアセトアミノフェンを求めるのですが、むしろイブプロフェンやロキソプロフェンをお求めになっていただく方が、妊婦さんのための分量を確保できます。

落合和彦氏、飯田浩司アナウンサー

糖尿病の妊婦にはステロイドを使うと血糖値が不安定になる

飯田)入院治療になった場合、投与に気を付ける薬剤はありますか?

落合)新型コロナで入院治療になった場合の治療薬は、かなり確立されています。そのなかにステロイドがありますが、糖尿病を患っていらっしゃる妊婦さんに使いますと、血糖値が少し不安定になるのです。そこは入院したときに、産婦人科の主治医の先生と連携を取って治療を進めていただきたいと思います。

妊娠中にアビガンを使ってはいけない

飯田)コロナ禍で有名になったアビガンという薬はどうですか?

落合)コロナの治療薬のなかで、アビガンというお薬とバリシチニブというお薬があるのですけれど、妊娠中は禁忌の薬になっていますので、使うことができません。もちろんコロナ感染症の主治医の先生も、妊娠していらっしゃるということをお話しすれば、対応していただけると思います。

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