ママレード・ボーイ、ご近所物語、神風怪盗ジャンヌ… 今年70周年の『りぼん』 人気作で振り返る

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2025年に創刊70周年を迎える、まんが誌『りぼん』（集英社）。1955年の発売から現在に至るまでを、各人気作品と共に振り返ります。

1955年8月3日発売　(C)りぼん創刊号/集英社

『りぼん』は、1955年8月に誕生したまんが誌です。集英社によると、1994年2月新春特大号で発行部数は史上最大となる255万部を突破し、少女まんが誌の発行部数1位に輝きました。さらに、2024年に再び少女まんが誌発行部数1位になるなど、創刊70周年を迎える現在まで多くのファンを獲得してきました。

■1982年7月号～『ときめきトゥナイト』

（C）りぼん1985年2月号/集英社

池野恋さんの作品『ときめきトゥナイト』は、1982年7月号～1994年10月号で連載されました。吸血鬼の父と狼女の母を持つ江藤蘭世が、人間の男の子・真壁俊に恋をする物語。1982年にはテレビアニメ化され、連載開始から40年たった今もなお人気で、まんが誌『クッキー』（集英社）で『ときめきトゥナイト それから』が連載中です。

■1986年8月号～『ちびまる子ちゃん』

（C）りぼん1990年3月号/集英社

さくらももこさんの作品『ちびまる子ちゃん』は、1986年8月号で連載が開始されました。現在も不定期で連載中で、作者が小学生の時に過ごした1970年代の静岡県を舞台に、小学3年生の“まる子”とその家族や友達との日常が描かれています。ぐうたらで、すこしずる賢いまる子のキャラクターは、同世代の読者だけでなく大人世代からも人気に。1990年よりテレビアニメ化されると主題歌の『おどるポンポコリン』が社会現象になりました。

■1990年8月号～『姫ちゃんのリボン』

（C）りぼん1990年11月号/集英社

水沢めぐみさんの作品『姫ちゃんのリボン』は、1990年8月号～1994年1月号で連載されていました。おてんばな中学生の野々原姫子が、“人間界に存在する人誰にでも変身できる魔法のリボン”を手にすることで始まる王道ファンタジー作品です。1992年にはテレビアニメ化、93年にはミュージカル化もされました。

■1992年5月号～『ママレード・ボーイ』

（C）りぼん1994年2月号/集英社

吉住渉さんの作品『ママレード・ボーイ』は、1992年5月号～1995年10月号で連載されました。高校生の小石川光希は、両親から離婚と同時にもう一組の夫婦とパートナーを入れ替えて再婚することを告げられ、同級生の松浦遊と同居することになる、恋愛模様を描いた作品です。1994年にテレビアニメ化され、2001年には台湾で実写ドラマ化、2018年には日本で実写映画が公開されました。

■1994年8月号～『こどものおもちゃ』

（C）りぼん1995年4月号/集英社

小花美穂さんの作品『こどものおもちゃ』は、1994年8月号～1998年11月号で連載されました。子役として芸能活動をしている小学6年生の倉田紗南と、クラス1の問題児・羽山秋人との交流を軸に描いた作品。当時の社会問題となっていた学級崩壊など、シリアスな要素も多く盛り込まれました。1996年にはテレビアニメ化、2015年には『りぼん』創刊60周年を記念して舞台化されました。

■1995年2月号〜『ご近所物語』

（C）りぼん1997年1月号/集英社

矢沢あいさんの作品『ご近所物語』は、1995年2月号〜1997年10月号で連載されました。服飾科に通う幸田実果子が、自身のブランドを持つという夢に向かってまい進する姿や、幼なじみの山口ツトムとの恋愛を描いた学園ラブストーリーです。1995年にはテレビアニメ化されました。

■1998年2月号〜『神風怪盗ジャンヌ』

（C）りぼん1999年2月号/集英社

種村有菜さんの作品『神風怪盗ジャンヌ』は、1998年2月号〜2000年7月号で連載されました。16歳の高校生・日下部まろんが、夜は絵画を盗む”神風怪盗ジャンヌ“として活躍する姿を描いた、学園ファンタジー作品です。種村さんが描く緻密で華やかな絵柄も注目されました。1999年にはテレビアニメ化されました。

■1999年2月号〜『GALS！』

（C）りぼん1999年7月号/集英社

藤井みほなさんの作品『GALS！』は、1999年2月号〜2002年6月号で連載されていました。渋谷ナンバーワンのギャル・寿蘭を主人公に、当時の女子高生たちの恋愛や学校、家族との問題など、あらゆる悩みをコミカルさとシリアスさを織り交ぜながら描いた作品です。ルーズソックスにハイビスカス、ガラケーなど、当時の“平成ギャル文化”が存分に取り入れられています。2001年には『超 GALS!寿蘭』のタイトルで テレビアニメ化されました。

■2016年2月号～『ハニーレモンソーダ』

（C）りぼん2022年12月号/集英社

村田真優さんの作品『ハニーレモンソーダ』は、 2016年2月号から連載を開始し、現在も連載中です。中学生時代にいじめられていた石森羽花が、高校でレモン色の髪をした三浦界と出会い、成長し唯一無二の関係性に進展していく物語です。集英社によると、2024年12月現在コミックスの累計発行部数は、1400万部を突破。2021年には、実写映画化されるなど人気作になっています。

「りぼん」2025年2月超特大号裏表紙掲載イラスト（C）りぼん2025年2月超特大号/集英社

また集英社は、2025年の1年間を通して、『りぼん』の創刊70周年記念企画を実施することを発表。2月超特大号では、連載中を含む歴代の人気まんが38作品のキャラクターたちの集合イラストを裏表紙に掲載しています。ほかにも、歴代人気作品のグッズ化など、さまざまな企画が実施される予定です。