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食欲そそる自家製みその香り スペシャルそばにはソーキと三枚肉がゴロリ 食いしん坊にはたまらない、山のような圧倒感

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月19日 8時42分

人気メニューの「スペシャルそば」と「ちょこっと牛丼」

[胃心地いいね](773)キミ食堂 石垣市登野城319-6

 宮古みその香りが店内に満ち、食欲をそそる。1974年に初代店主の外間キミさん(87)が開店し、今年で創業50年になる。みそ蔵で造る自家製みそを使った名物「味噌そば」を食べようと、店は連日多くの客でにぎわう。

 現在は、大阪の日本料理店の料理長として働いていたキミさんの孫、生盛正樹さん(43)が店主を継いだ。弟の友希さん(37)、母の光江さん(65)らと切り盛りしている。キミさんも島もやしのひげ取りなど、裏方で店を支えている。

 味噌そばはキミさんのふるさと、宮古・旧下地町の各家庭で受け継がれてきた手造りみそを使う。すっきりとしながらこくがあり、ほのかに酸味を感じるスープが特徴だ。

 食いしん坊にはたまらないスペシャルそば(900円)にはゴロンと大ぶりなソーキと三枚肉が入り、そばの上には島もやしと季節の葉野菜、目玉焼きが乗る。石垣島の於茂登岳を思わせる圧倒感で、思わず目を見張ってしまう。

 石垣島産和牛と島唐辛子などを使った「ぴり辛牛味噌そば」(950円)や薄切りの美崎牛を盛った「肉盛りそば」(900円)も看板メニュー。お薦めは、こちらも美崎牛をぜいたくに使った「牛丼」(900円)、「ちょこっと牛丼」(300円)だ。大手牛丼チェーン店がない石垣島で、この牛丼を目当てに来店する客も多い。

 キミさんによると、開店当時、酒豪の客から「二日酔いに効くから作ってほしい」と頼まれたのが味噌そばだった。そこから今の大繁盛につながり、キミさんは「メニューというのはお客さまが作るものだね」と振り返る。

 正樹さんと友希さんは「ここだけで食べられる味噌そばを大事にしたい」ときょうも調理場に立つ。キミさんは孫たちに「あと50年は続けてほしいね」と目を細めた。

(八重山支局・矢野悠希)=金曜日掲載

 【お店データ】午前8時~午後4時まで、売り切れ次第終了。(午前10時までは朝食メニュー)木曜定休。駐車場あり。電話0980(82)7897

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