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本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』に決定 著者・宮島未奈氏のデビュー作で14冠に輝く

ORICON NEWS / 2024年4月10日 14時10分

本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』

 全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める『2024年本屋大賞』の大賞作品が10日に発表され、『成瀬は天下を取りにいく』(著者:宮島未奈 新潮社)が大賞に選ばれた。同作は宮島氏のデビュー作品となっており、都内で行われた授賞式に参加した宮島氏は「滋賀のみなさん、見ていますかー!?」と興奮しながら、物語内容にちなみ「(主人公の)成瀬はM-1に挑戦するのですが、M-1を獲った芸人さんたちはM-1覇者として活動していく。本屋大賞は(小説家にとって)M-1だと思っているので、これから本屋大賞作家としての看板を背負っていきいます」と喜びとともに責任を感じていた。

【写真】著者はどんな人?肌ツヤツヤ!『本屋大賞』受賞した宮島未奈



 『成瀬は天下を取りにいく』は、滋賀県大津市を舞台に主人公・成瀬あかりの中学2年生の夏から高校3年生の夏までを描いた物語。中2の夏休みの始まりに成瀬が、コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映り変なことを言い出す。さらにM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。全力で我が道を突き進む成瀬の姿を描く。

 著者の宮島氏は1983年静岡県富士市生まれ、滋賀県大津市在住。京都大学文学部を卒業。2021年『ありがとう西武大津店』で第20回『女による女のためのR-18文学賞』大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞で話題に。2023年同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビューし、40万部突破を果たすとともに『本屋大賞』をはじめ14冠に輝いた。今年1月には続編となる『成瀬は信じた道をいく』を刊行し、こちらも発売前重版が決まるなど話題を集めている。

 今回で第21回目となる今回の本屋大賞は、2022年12月1日〜2023年11月30日の間に刊行された日本の小説が対象。一次投票を2023年12月1日より今年1月8日まで行い、全国の530書店、書店員736人が投票。その集計の結果、上位10作品が「2024年本屋大賞」ノミネート作品として選び、改めて二次投票では342書店より443人からの投票で今回大賞作品が決まった。

■2024年ノミネート作品 最終順位
1位:『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈(新潮社)
2位:『水車小屋のネネ』津村記久子(毎日新聞出版)
3位:『存在のすべてを』塩田武士(朝日新聞出版)
4位:『スピノザの診察室』夏川草介(水鈴社)
5位:『レーエンデ国物語』多崎礼(講談社)
6位:『黄色い家』川上未映子(中央公論新社)
7位:『リカバリー・カバヒコ』青山美智子(光文社)
8位:『星を編む』凪良ゆう(講談社)
9位:『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』知念実希人(ライツ社)
10位:『君が手にするはずだった黄金について』小川哲(新潮社)

■歴代大賞作品(書名、著者、出版社※敬称略)
第1回:『博士の愛した数式』小川洋子(新潮社)
第2回:『夜のピクニック』恩田陸(新潮社)
第3回:『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー(扶桑社)
第4回:『一瞬の風になれ』佐藤多佳子(講談社)
第5回:『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎(新潮社)
第6回:『告白』湊かなえ(双葉社)
第7回:『天地明察』冲方丁(角川書店)
第8回:『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉(小学館)
第9回:『舟を編む』三浦しをん(光文社)
第10回:『海賊とよばれた男』百田尚樹(講談社)
第11回:『村上海賊の娘』和田竜(新潮社)
第12回:『鹿の王』上橋菜穂子(KADOKAWA 角川書店)
第13回:『羊と鋼の森』宮下奈都(文藝春秋)
第14回:『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)
第15回:『かがみの孤城』辻村深月(ポプラ社)
第16回:『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(文藝春秋)
第17回:『流浪の月』凪良ゆう(東京創元社)
第18回:『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ(中央公論新社)
第19回:『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬(早川書房)
第20回:『汝、星のごとく』凪良ゆう(講談社)

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