アメリカ海軍 無人機雷処理システム「アーチャーフィッシュ」を追加発注
おたくま経済新聞 / 2020年9月24日 21時0分
アーチャーフィッシュが機雷を探知するイメージ(Image:BAE Systems)
BAEシステムズは2020年9月21日(現地時間)、アメリカ海軍から無人機雷処理システム「アーチャーフィッシュ」の追加発注分を8700万ポンド(約1億1600万円)相当で契約したと発表しました。
2003年から始まったアーチャーフィッシュの発注は、今回で4回目。この発注分で2027年以降も、海軍がアーチャーフィッシュを使い続けることになるとしています。
アーチャーフィッシュは、魚雷のような形状をした遠隔操作式の潜水型機雷処理システム。アメリカ海軍ではレイセオン製の発射・運用システム(LHS)に4基搭載され、あわせてAN/ASQ-235空中機雷処理システム(AMNS)を形成しており、MH-60Sヘリコプターで運用されています。
海中に放たれたアーチャーフィッシュは、搭載したセンサー類で捉えた映像とソナー画像を光ファイバーを通じてリアルタイムで送信。運用員はその画像を見ながら処理すべき機雷を確認し、処分までを行います。
高性能のセンサーにより目標特定がスピーディーになるだけでなく、水中処分員(ダイバー)を必要としないため、掃海任務における危険を低減できるのが大きなメリット。安全かつ迅速に掃海活動を実施できます。
BAEシステムズで、海事サービス事業・製品及び訓練サービス担当ディレクタを務めるブルック・ホスキンズ博士は「この契約は、アメリカ海軍との強力なパートナーシップを一層強めるものとなりました。これまでBAEシステムズは、機雷掃海任務を20年近くにわたって支援してきました。アーチャーフィッシュは乗員の安全を高めるだけでなく、機雷処理任務の回数とコストも削減します。世界トップレベルの処理能力を誇るとともに、アメリカ海軍に優れたサービスを提供するアーチャーフィッシュは、世界各国の海軍にとっても非常に有用なシステムだといえるでしょう」と、今回の契約を受けてコメントしています。
今回の追加発注契約には、光ファイバーケーブルのキット、サポート用品、検査・修理・プログラム管理とサポートも含まれるものとなっています。これらの生産・納入は、イギリスのポーツマスにあるアーチャーフィッシュのプロジェクトチームによって実施されるとのことです。
情報提供:BAEシステムズ
Image:BAE Systems/U.S.Navy
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
隠密作戦に最強の乗り物!? 新型「ボート」もとい「板」がスゴイ! 戦い方をガラッと変える可能性
乗りものニュース / 2024年4月22日 9時42分
-
初公開! 空母化した護衛艦「かが」艦内も見てきた 戦闘機運用のための注目ポイントは?
乗りものニュース / 2024年4月8日 11時44分
-
なぜ? 凱旋した潜水艦が「海賊旗」を掲げるワケ 100年尾を引く身内の“心ない言葉” 英
乗りものニュース / 2024年4月6日 9時42分
-
海自が横須賀の「第41掃海隊」を解隊 太平洋戦争中に設置の機雷除去など任務
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年4月2日 5時0分
-
海自の最新護衛艦が「新たな門出」 運用試験や機雷戦訓練が完了 2隻が「編成替え」に
乗りものニュース / 2024年3月30日 11時42分
ランキング
-
1【カルディ】見つけたら即ゲットして! 超人気商品「ウイスキープリン」は食べて驚く本格派スイーツ
オールアバウト / 2024年4月26日 20時35分
-
2胃もたれには「健胃薬」? それとも「消化薬」? 薬剤師に聞いて分かった「市販の胃薬の選び方」
オトナンサー / 2024年4月26日 20時50分
-
3「スマホから変な音する」奇妙な現象、7時間後に予期せぬ真相発覚 ネットずっこけ「そんなことある?笑」
よろず~ニュース / 2024年4月26日 18時20分
-
4成分足りない「正露丸」、30年以上前から虚偽の試験結果で出荷…富山のキョクトウに業務停止命令
読売新聞 / 2024年4月26日 23時24分
-
5ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください