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【泥沼不倫】「家に誰かいる」…36歳妻が出くわした“いるはずのない人物” 妊娠中から続いていた裏切りと結末

オトナンサー / 2024年4月21日 8時10分

実はあなたも「不倫経験」ある…?

 いつの世も、不倫ネタというのは世間のうわさの的になります。著名人が不倫をしたニュースが一度テレビに出ると、連日のようにその話題が繰り返されるように。

 脳科学者・中野信子さんの著書「不倫」(文春新書)には、「なぜ人間は不倫するのか」「不倫した人間を、なぜ人はバッシングせずにはいられないのか」ということが脳科学における学術論文と科学的エビデンスをもとに書かれています。どうやら、“不倫してしまう”宿命のもとに生まれる“人”は一定数、存在するようです。“不倫型遺伝子”…自分がそれを持つか持たないかが、成人式のときに分かる仕組みができればいいなと、政府に提案してもよさそうです。

 となれば、自制できるか、飛び込んでしまうかは、誕生から現在までの環境要因が関わってきます。親の結婚観や友人の動向、インプット情報、好きな遊び、信じる宗教も含めてです。「ガチ硬派で清純なサラリーマンが、出張先で上司に勧められるがままに風俗デビュー・クラブデビュー」などは昭和の遺物と思われるでしょうが、本人の意思ではなく、「つい行ってしまう」ことは今の世でもあり得ます。不倫体質で生まれた人が、それをきっかけに“始まってしまう”こともあるでしょう。職場でも、好みのタイプの異性にハンカチを拾ってもらったら心躍ることがあるように、何がきっかけで恋心がブルンと震えるかは人それぞれ。不倫界にも多様性の波が来ています。

 不倫を描いた小説、ドラマや映画は数多し。多くの不倫に関するコンテンツがあるということは、「興味がある」「疑似体験したい」、あるいは「制裁してスッキリしたい」人たちがいることの表れなのかもしれません。

 一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが2020年2月、全国の満20~69歳の男女(5029人)を対象に行った調査によると、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」(性風俗の利用を含む)という質問に対して、「はい」と回答した人は全体で67.9%、女性全体では46.3%という結果が出ています。2017年の同調査では、全体で37.0%、女性全体で24.4%だったとのことで、大きく増加しています。

 なお、不倫の経験について、男性全体では「現在不倫している」人が41.1%、「不倫したことがある」人が67.9%という結果に。一方、女性全体では「現在不倫している」人が31.4%、「不倫したことがある」人が46.3%でした。数字だけを見ると、男女ともにかなりの数の人たちに不倫経験があることが分かります。

■信頼していたのに…妊娠中からだまされ続けて

 美香さん(36歳、仮名)、敦さん(38歳、同)には、3歳と生まれて間もない子どもがいます。

 妊娠中から敦さんの様子がおかしくなり、たびたび朝帰りをするようになりました。当時、転職したばかりの夫は「上司に付き合わされて、“おさわりOK”の店などに連れて行かれる」と、あっけらかんと話していたそうです。美香さんは、妊娠中にセックスするのは嫌でしたし、「風俗で解消してくれるならいいか」とおおらかに構えていました。

 しかし、何度か続くとモヤモヤする気持ちになり、それを高校時代からの親友である陽子さん(36歳、仮名)に女子トークで話していました。

 陽子さんは当時、離婚したばかり。子どもはいなかったこともあり、自由な恋愛を楽しむ境遇です。「風俗で済むならそれでいいじゃない。その場限りの発散よ」と笑います。そのときは、複数恋愛を楽しんでいる陽子さんのことを、美香さんはうらやましく思っていました。

 さて、出産後も朝帰りは続きます。ある日、夫の洋服を洗おうとすると、高額なブランドのレシートが出てきたのです。問い詰めると、キャバクラの女性にプレゼントしたといいます。美香さんは激怒して、二度とこんなことはしないと約束させました。

 その後も朝帰りがたびたび続き、ストレスを感じた美香さんは、実家に子どもを連れて帰ることに。3週間、実家で過ごしたある日、平日の昼間に荷物を取りに帰った美香さんは驚きます。「家に誰かいる」と思ったら、親友の陽子さんだったのです。

 離婚後、一人暮らしをしているはずの陽子さんが自分の家にいる、しかも、家に来る約束を自分とはしていない――。美香さんは混乱します。

 その場で「何でいるのよ」と問い詰めます。陽子さんは、美香さんが妊娠中から敦さんと付き合っていたと認めました。そして、「敦さんは離婚して、自分と結婚すると言っている」とまで言うではありませんか。

「帰って。裏切り者。あんたなんか友達じゃない」。そう告げて、家から追い出しました。

 すぐに電話で夫に連絡を取ると、完全否定。帰宅させて問い詰めても、「そんな事実はない」の一点張りでした。

 しかし、美香さんが鍵を渡したわけでもないのに、陽子さんが家にいたという事実を無視することはできません。「陽子が泥棒だって警察に言うわよ」と決めゼリフを放ちました。

 敦さんは観念し、土下座して謝ります。当然許されるわけもなく、美香さんは離婚。陽子さんとは絶縁。敦さんと陽子さんの関係は続くかと思いきや、あっさり解消したそうです。

「陽子は昔から“恋多き女”って感じの人。結婚前から敦と仲良くしていましたけど、まさか親友の私の夫に手を出すなんて。『離婚して寂しかったので許して』と言っていましたが、勝手すぎる。一生許せません。

敦は子どもたちの父親なのだから会わせないといけない…と頭では分かっていますが、今はまだ無理です」

 敦さん、陽子さんにとっては、軽い気持ちによる浮気だったのかもしれません。しかし、現実はそんなに甘くない。不倫はバレようがバレまいが、当事者の良心の呵責(かしゃく)はずっと続きます。そして明るみに出たときが地獄です。

 政治家や芸能人の不倫はメディア上でバッシングが続きますが、「一般人だから大丈夫だろう」という甘い考えは捨ててください。子どもの学校関係にまでうわさが流れ、家族ごと転居を余儀なくされた人もいます。別れさせた相手が、職場に不倫の事実をFAXで送りつけた事例も聞きました。当事者の男性は昇進が遅れました。

 不倫によって傷ついた複数の人がいるわけです。その人たちの心情をくみ取る対応をしなければ、追い込まれることもあります。

 そうなる前に、自分の不倫の予兆を感じたらまず遮断。「家族が離れていくかもしれない」「人生、詰んでしまうかもしれない」と警鐘を鳴らしてください。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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