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【実話】本当はしたい…でも痛い。オンライン診療に寄せられる婚外セックスの悩みとは?

OTONA SALONE / 2021年10月15日 21時0分

コロナ禍で不要不急の外出が控えられている昨今。とはいえ、インターネットやSNSの普及で婚外恋愛やセックスが急増しています。そのようななかで、誰にも言えない悩みを抱える方の駆け込み寺として「性交痛外来のオンライン診療」が大反響。婚外セックスの悩み相談は、本来のセックスのあり方のヒントにも。ぜひ、解決の糸口をシェアしていきたいと思います。

 

【富永ペインクリニック院長・富永喜代先生/オトナの性教育】

 

 

前回、ここ10年で婚外性交渉が男性は2.5倍、女性は4倍に増え、相対的に見ると、男女ともに3人に1人が配偶者以外の異性と親密な関係にあるという事実、男女間の婚外セックスを求める理由の違いについてお伝えしました。

 

 

性交痛外来のオンライン診療ニーズが急増

婚外セックスが増える状況に比例するように、性交痛外来のオンライン診療も活況を帯びてきています。実際に寄せられる悩みの一部を紹介しますね。

 

オンライン診療にくる悩みNo.1!

◆「パートナー以外と久々にセックス。濡れないし、痛い。どうしたらいいですか」

婚外セックスに精神的よりどころを求めたはいいが、久しぶりだったりセカンドバージンの方が多いようで、当然、濡れないし痛いのです。更年期に入っていたらなおさらです。

 

コロナ禍で外出を控えていたし、相談しにくい話だからでしょう。私の『性交痛外来』のオンライン診療では、そんな誰にも言えない悩みにお答えしています。

ダントツ多いお悩みに、セックスの時の痛み「性交痛」があります。

 

性交痛には3つの要因がある

1.侵害受容性疼痛

これは転んだりして傷ができ、炎症が起きるときと同様の痛みです。

2.神経障害疼痛

これは外陰部とかクリトリスを軽く触れるだけで痛いこと。神経そのものの質が変わり、なにもしていなくとも灼熱感があるような痛みです。

3.心因性疼痛

これは人間関係やパートナーとの間に「愛情を感じない」とか、おつとめとしてのセックスや望まないセックスによる焦燥感や不安など、心に感じる痛み。

 

痛みはからみあいながら複合的にできあがる

3つの痛みの要因を知っておくことは大切です。ですが、往々にして、皆さんの痛みは単独で痛みを形成するというよりは、お互いからみあいながら複合的にできあがっているのです。

 

「本当はしたい! でも痛い!」をおさめるには

相談者は更年期の方がほとんどなので、更年期による女性ホルモンのエストロゲン低下が痛みの引き金になっていることは間違いありません。久しぶりの性交だったりセカンドバージンの場合は、これまで性交をしてこなかったので腟の萎縮が起きており、腟の炎症が起こりやすくなっています。エストロゲンの減少で腟分泌も出にくくなっているので乾燥して痛くなります。また、外陰部や腟など皮膚の粘膜が薄くなるので摩擦に弱くなっています。

 

さらに、これは極めつけ。

エストロゲンの低下で性欲も低下し、オルガズムを感じにくくなるので、逆に痛みを感じやすくなるのです。

 

「本当はしたい! でも痛い!」のは切ない話です。

あなたがセックスをしたいとか、したくないという以前に、女性ホルモンの変化によって、心と体に大きな変化が起きてくるのです。
でも、これはナチュラルなことです。この事実をしっかり受け止めて、以下の対策に踏み切りましょう!

 

潤滑ローションを使うべし

ただし、更年期は普通の2倍使用のこと

まず、セックスのときには潤滑ローションを使用してください。
そのとき、分量に注意。企業が出されているものは「さくらんぼ3つ分」などとありますが、更年期で性交痛を感じる場合は、全く足りません。膣の中、外陰部で3個分、そして、ゆっくり挿入した後、結合部分にまた、さくらんぼ3つ分を。

 

Dケアでうるおいを取り戻す

これまでもお伝えしてきましたが、Dケア(デリケートゾーンケア)を習慣化させましょう。お風呂上りに会陰部マッサージ。それによって、皮膚粘膜にも血流が戻ってきますから痛くなくなります。

 

血管と神経の流れを意識したオイルマッサージをおこないます。
重要なのは、子宮、膣を含む全ての血流をよくすることです。下半身全体の血流を改善するために太ももからリンパの流れをよくしてうっ滞をとっていけば、肌もすべすべにになり、うるおいを取り戻します。いつでも小陰唇、クリトリス含めて会陰部全体がしっとりしていたいものです。

 

 

そのときに使用するものは、女性ホルモン入りオイル。エストロゲンが減ってきているのだから、デリケートゾーンにも当然、エストロゲンを含むものが有用です。

 

エクストラバージンオイルでオーガニック『Dr.ESTRA』は、当院でも扱っています。エストロゲンの有用成分エストラジオールを薬事法最高容量まで含んだ100mg中2.0mg配合です。

 

 

続いては「濡れる膣」を作るためのアプローチをお伝えします。

濡れる腟をつくるため

次に、腟専用ジェルを使用し、腟に指を1本入れてマッサージします。腟の下3分の1位をお尻側に向かって腟壁をなで、おさえこむようにしてやさしく刺激をします。触っているところは、骨盤底筋という筋肉群のひとつです。腟の左下10秒ギューッとおさえこみ、右も同様におさえこみます。この筋層をやわらかくすることで血流を改善できます。

しっかりうるおいを取り戻したら、粘膜も復活し、すこやかな腟になっていきます。

 

このときに使用するのは、乳酸菌の一種の善玉菌を含み腟を弱酸性に保つ『エストラジェル』(10月23日発売)。ヒト幹細胞が入ったデリケートゾーン専用ジェルで、デーデルライン桿菌のえさになる成分と粘膜を再生しながらDケアします。デリケートゾーンの気になるニオイや乾燥にも使用しています。

 

思いやりのあるセックス

本当に気持ちよいセックスを相手に伝えて

今回は、婚外セックスの増加の話題から入りましたが、その理由を紐解いていくことでパートナーのあり方、セックスのあり方について考えることになったかと思われます。最も大切なのはおもいやりのあるセックスをすること、本当に気持ちセックスができるようにパートナーに伝えることも必要です。そうすることで痛みの伴わない幸せなセックスがよみがえるのではないでしょうか。

 

監修

医師/性交痛外来 富永ペインクリニック院長
富永喜代

日本麻酔科学会認定麻酔科指導医。麻酔科医として全国の総合救命救急病院、高度医療センターで勤務し、延べ2万人を超える臨床麻酔実績を持つ。2008年、愛媛県松山市で富永ペインクリニックを開業。人脈ゼロ、資金ゼロから3年で女性院長クリニックでは日本一、年間15000人の肩こり頭痛に悩む人を診療(エーザイ調べ)。
『性交痛外来』では、年間2000人以上の女性の性交痛メール診断を実施。性交痛、デリケートゾーン臭、乾燥が8週間で半減するオリジナルのデリケートゾーンセルフケアマッサージを開発。日本ペインクリニック学会第54回大会、第30回日本性機能学会西部総会で発表する。確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、TBS『中居正広の金曜日のスマたちへ』日テレ『メレンゲの気持ち』等テレビ出演多数。肩こり改善メソッド『こりトレ』(文藝春秋)は10万部、『ヘバーデン結節は自分で治せる!』(永岡書店)9万部など、セルフケアにこだわった著書は累計53万部以上。YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』の総再生回数は1500万回を超える。

 

 

 

≪医師/性交痛外来 富永ペインクリニック院長 富永喜代さんの他の記事をチェック!≫

 

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