11歳下の男性との職場不倫。若い身体の魅力に抗えない【40代、50代の性のリアル#23前編】
OTONA SALONE / 2022年1月1日 20時0分
20~50代の男女を対象に「パートナーと出会った場」を調査したところ、すべての年代において「職場」が1位。昨今はマッチングアプリでの出会いも一般的になってはいるが、仕事が私たちの生活の中心にあり職場で長い時間を過ごすとなると、当然さまざまな人間関係が発生する。
そこで恋愛関係に陥るのは、独身の男女だけとはかぎらない。職場での不倫関係が何かと厄介なのは想像にかたくないが、モトコさん(40歳)の場合、事情がより複雑で本人も頭を抱えていた。
年齢が離れすぎていて、デートの誘いにも気づかなかった
新潟県、降雪量の多い地域で生まれ育ったモトコさんは色白で、控えめな印象。子どものころから「おとなしそう」と言われつづけてきた。妻として、高校生の息子を育てる母として、そして一社会人として、しっかりしているつもりでも、周りからはそう見られないことが多い。
現在の職場に契約社員として転職してしばらく経ったころ、コウキさんからアプローチがあった。11歳年下の29歳、正社員の男性だった。
モトコ「同じフロアで働いていて顔は知っているけど話したことはない人から、突然『無理をされていませんか? 困ったことがあったら言ってくださいね』と言われたものだから、なんだろうとは思いましたが、ずいぶん気が利く青年だなぁぐらいの印象。それからしばらくして偶然エレベーターでふたりきりになったとき、今度は『ランチに行きませんか』と誘われて。最近の若い人は飲みにいかずにランチに行くのか~と思い、『いいですよ、ほかの方の予定も聞いてみますね』と返したところ、『ほかの人には言わないでください』って」
ランチデートの後、車はラブホテルへと向かった
デートの誘いだとはまったく気づかなかったというモトコさん。20代半ばで結婚出産と立て続けに経験し、その後は恋愛と無縁……だったわけではない。これまでにも男性からのお誘いはあり、交際したこともある。でも、これほど年の離れた若い男性から恋愛対象として見られるとはまったく思っていなかった。
夫は休日出勤、子どもは部活に出かけた週末、コウキさんの車でレストランに向かった。
モトコ「助手席に座った瞬間手を握られたんですね。私、なぜか振り払わなかったんですよ。これはどういうことなんだろうと考えているうちにお店に着き、食事をして、それはとても楽しかったんですが、また車に乗ったら『ちょっと休憩しませんか』って。『そんなに軽く見えますか?』と訊き返したんですけど、そのままホテルに車を入れて、手を引っ張られてグイグイ連れていかれたんです」
コウキさんは細身でやや中性的な印象のせいか、職場では「恋愛に興味がなさそう」と噂されていた。意外なほど強引な態度にモトコさんは気圧され、流された。
抱かれることで回復していく、女性としての自信
モトコ「若い人ってこんなにパワフルなんだ! ってびっくりしました。夫は同年代で、もともと淡白だったのが年齢とともに拍車がかかっていますし、これまでの相手も年上ばかりだったせいか、まったりとしたセックスを時間をかけてしていたんですが、20代の男性ってすごいですね。勢いがまったく違うし、すぐ回復しちゃう。かぎられた時間で3回も4回も求めてくるんです」
その新鮮さを一度味わってしまうと、忘れるのはむずかしい。ホテルで会うたびに、モトコさんは自分の内面も変化していくのを感じた。
モトコ「すっかり身体がたるんでいて、彼みたいな若い人から見たら十分オバチャン。でも彼が、こんなところが好きだ、こんなところも素敵だと言ってくれるので、私まだ大丈夫なんかな、って自信につながるんです。同時に、不安も感じるようになりました。彼と終わってしまったら、と考えるとものすごく焦ってしまう。自分の口から『あなたが結婚しても、逢ってくれる?』なんて言葉が出てくるとは、思ってもみなかったですよ」
職場で危険な接触! スリルとリスクが背中合わせ
かといって、恋愛ではないとモトコさんは認識している。その口調から、執着のようなものは感じられない。若い肉体に惹かれているのだとモトコさんが思う一方で、身体からはじまったふたりの関係は、次第に変化していった。
モトコ「ただドライブをしたり、パフェを食べに行ったり……これってデートですよね? いままでの不倫相手は本当にセックスだけだったし、私もそれ以外のつき合いを求めなかったのですが、彼と出かけるのは楽しいです。雑誌を買ってふたりで見ながら、今度はここに行きたいよね、って話すんですよ。彼も『セックスするのはもちろん好きだけど、こうしておしゃべりする時間もとても楽しい』と言ってくれるんです」
ほほえましい関係のようでいて、ハラハラすることもある。コウキさんは職場でも、誰も見ていない隙を見計らって、モトコさんの身体に触れてくる。スリルで興奮するのだろうが、壁に耳あり障子に目ありと昔から言う。モトコさんは気をもみながらも、拒みきれずにキスしてしまう。
突然の告白! 彼が女性に交際申し込み。しかも相手は…
それも当面はこの関係をつづけたいと思っているからこそだが、コウキさんはある日、モトコさんに衝撃の事実を告げる。
モトコ「職場の女性に告白して、交際を申し込んだって言うんです。もちろん私にとっても同僚です。彼よりひとつ年下の28歳で、以前から周囲にも、若いふたりがくっつけばいいのに、っていう雰囲気がありました。『そうなんだ、がんばったね。いいお返事をもらえるといいね』と返したんですが、心に穴が開いたようでした。既婚者の私が何言ってんだろって感じですよね……」
内心で動揺しながらも鷹揚な態度で受け止められたのは、40代という年齢なりの余裕か、意地か。コウキさんは「彼女からモトコさんに相談があると思いますので、そのときはよろしくお願いします」と言ってきたというから、何を考えているのかわからない。
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