ホットフラッシュが辛くて転職を繰り返した結果、たどり着いたのは…【100人の更年期#95】後編
OTONA SALONE / 2023年7月16日 21時1分
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。
ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。
前編『過労で入院した44歳。退院後に待っていたのは辛い更年期の始まりだった 』に続く後編です。
▶「私みたいな症状の人」が必ず見つかる! 更年期体験談の集大成『100人の更年期』のイッキ読みはこちらから
【100人の更年期#95】後編
ナオミさん 52歳
介護施設で働く看護師。2人の娘と夫との4人暮らし。44歳ころから更年期を感じるように。50歳で閉経
48歳でホットフラッシュがひどくなりまた転職を決意
その後、ナオミさんは他の介護施設に転職して、経血量の乱れとつきあいながら、日々の生活を送っていました。
すると48歳になったころから、今度はホットフラッシュに悩まされるようになりました。最初は、周りの人より暑がりになった感じがする程度でしたが、そのうち真冬でも汗をかくようになり、仕事に影響が出始めました。
「施設の入居者さんを看護するときも汗が滝のように流れてきて、入居者さんの体に私の汗が落ちそうになったんです。清潔維持は徹底しなければいけないので、タオルで汗を拭きながら看護しましたが、いつか入居者さんに汗を落としてしまうんじゃないかと思うと、毎日ヒヤヒヤでした。施設は入居者さんの体調を基準に室温設定しますから、私がホットフラッシュで暑いからといって室温を下げるわけにはいかず…… その状態が季節を問わず続き、思うように仕事ができないストレスが溜まっていきました」
自宅では自分の部屋だけをクーラーで冷やせばなんとか乗り切れても、職場は自分だけの希望で室温調整することはできず、暑さでイライラするようになったナオミさん。処方された漢方薬もまったく効き目を感じないどころか、日々症状が辛くなっていきました。
「ちょうどこのころ、次女の学童保育がなくなって夕方から家にいるようになっていたため、私もなるべく家にいられるよう、勤務時間を短縮したいと思っていました。でも、働いていた施設は短時間勤務ができなかったんです。それもあって、自分の体と子どものために、また転職することにしました」
更年期世代が多く働く職場へ転職して再び楽しく仕事ができるように
短時間勤務ができて、かつホットフラッシュが起きても仕事への影響が少なくてすみそうな職場を探し、ナオミさんは別の介護施設で働くことにしました。
「いまの施設は同世代の女性スタッフが多く、ホットフラッシュ中の人だらけなので、従業員の部屋はいつもキンキンに冷えています。たまに取引先の若い人が入ってきて『北極』と言いながら去っていくほどです(笑)」
ホットフラッシュからくる仕事への影響やストレスを減らすため転職を繰り返し、いまの職場にたどり着いたナオミさん。50歳のときには閉経し、これで少しは更年期の症状が軽くなると思ったら、実際は違ったといいます。
「閉経後もホットフラッシュは続いています。頭部からの発汗がひどく、一時期は皮膚炎になってしまいました。いまは髪型をボブにして内側を刈り上げることで、頭部に熱がこもらないようにしています。
最近では関節の痛みが加わり、テニス肘(肘関節の障害)に悩まされています。仕事中はサポーターをはめてなんとか耐えていますが、お風呂に入るときに湯桶を肩まで持ち上げられないなど、困ることはあります」
それでも、いまは職場に同じ悩みを抱えたスタッフが多数いる環境なので、励まし合いながら楽しく仕事ができているそうです。
◆あなたの更年期の話も教えてください。こちらから
更年期、あなたと同じ悩みを持つ人はどうやって切り抜けたの?
◆いろんな人の「更年期の入り口と出口」ドキュメンタリー
◆更年期に何が起きる?マンガでわかりやすい!
>>>マンガ100人の更年期
◆『マンガ100人の更年期』が電子書籍になりました!◆
Kindle Unlimited会員なら無料で読めます!→こちらから
『マンガ100人の更年期①』天野こひつじ・著 880円+税/主婦の友社
各電子書店で好評発売中。
≪ライター・薬事法管理者 力武亜矢さんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
更年期のイライラが「夫への殺意」に変わったとき、夫がとった行動は⁉
OTONA SALONE / 2024年5月5日 21時1分
-
子宮全摘。倦怠感やイライラが!ホットフラッシュもないし、ホルモン数値も問題なし。「更年期」とは違う?
OTONA SALONE / 2024年5月5日 21時0分
-
生理不順や大量の汗でも「更年期ではない」と医師。イライラと倦怠感も加わり、もうどうしたらいいの!?
OTONA SALONE / 2024年4月28日 21時0分
-
HRT継続5年目に「乳がん」発覚。乳房部分切除でよかったのに、全部切除した理由とは
OTONA SALONE / 2024年4月21日 22時1分
-
閉経後に突然始まったホットフラッシュ、イライラ、眠気。やっと見つけた治療法も、中止せざるを得ない状況に!
OTONA SALONE / 2024年4月21日 22時0分
ランキング
-
1キウイの皮を剥くのが面倒→皮ごと食べられます! 気になる毛の解決法も伝授、ゼスプリが明かすキウイの手軽な食べ方は?
まいどなニュース / 2024年5月18日 7時0分
-
2軽自動車、20年で6割値上がり 初の平均160万円台が視野
共同通信 / 2024年5月18日 16時51分
-
3有毒植物の“誤食”に要注意 死亡例も 農水省が注意喚起
オトナンサー / 2024年5月18日 20時10分
-
4煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
5ワークマンの「機能的なサンダル」3選 2000円前後で買える、アウトドアでも活躍する優秀アイテム
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月18日 9時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください