「かやたい」ではもちろんありません。「茅蜩」の読み方、知っていますか?
OTONA SALONE / 2023年9月15日 11時30分
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「茅蜩」です。
「茅蜩」の読み方は?
「茅蜩」の「茅」は東京都中央区の地名「茅場町」に用いられる「茅」です。また「蜩」は部首が異なるものの「鯛(たい)」と形がよく似ています。とはいえ、「茅蜩」の読み方は「かやたい」ではありません。
「茅蜩」は夏の終わりを感じさせるある昆虫の名前です。
「茅蜩」を調べてみると……
セミ科の昆虫。体は中形で黄褐色、頭部は緑色。はねは透明で、黄色の脈がある。初秋の早朝や夕方、「カナカナ」と澄んだ声で鳴く。カナカナゼミ。
出典:※
どのセミを表す言葉かわかりましたか?
正解は……
「ひぐらし」です。
「日暮」とも書き表すことができ、また「蜩」だけでも「ひぐらし」と読むことができます。「茅蜩(ぼうちょう)」と読むこともできます。これは「ひぐらし」の異名です。
「蜩」という漢字は
①せみ(蟬)。セミ科の昆虫の総称。
②ひぐらし。せみの一種。かなかなぜみ。出典:蜩|漢字一字|漢字ペディア
という意味があり、音読みで「チョウ」、訓読みで「ひぐらし・せみ」と読みます。
ですが、一般的に「せみ」は漢字で「蟬(蝉)」と表します。
騒々しいことを表す四字熟語
「茅蜩」や「蟬(蝉)」という漢字を調べていた際、漢字が表す通りの情景が思い浮かぶ四字熟語を見つけました。それが「蛙鳴蝉噪(アメイセンソウ)」または「蝉噪蛙鳴(センソウアメイ)」です。
「蛙鳴蝉噪」の「蛙」は「蛙(かえる)」を表し、「噪」は「さわぐ」を意味します。お察しの通りかと思いますが、「蛙鳴蝉噪」の意味は以下の通りです。
①騒々しいこと。カエルやセミが騒がしく鳴くことから。
②無駄な議論や内容の乏しい文章。「噪」はやかましく鳴く意。出典:アメイセンソウ|言葉|漢字ペディア
また類語にも騒がしさを感じます。類語には「蛙鳴雀噪(アメイジャクソウ)」「驢鳴犬吠(ロメイケンバイ)」があります。
※ひぐらし|言葉|漢字ペディア
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