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わが子の「性自認」問題に向き合うことに! 本人の生きやすさために、親はどうすればいい?  ~後編~

OTONA SALONE / 2024年3月27日 11時0分

東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。
長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。

通院や療育を経て、落ち着いた生活を送っていましたが、新たな悩みが浮上!
中学校の制服はスカートが嫌だと言い出し、ジェンダーレス制服に対しても嫌悪感を示し、男子制服がいいけどブレザーは少し安価な女子用でいいという始末……。

今回は、子育てモットーに「早期発見&早期対応」を掲げるわたしが、娘の自由さに翻弄されるお話です。

【東京こども4人育児日記 #11】

 

この記事の【中編】を読む『「スカートはきたくない」と娘が告白。入学する学校に掛け合ってみたら、予想外の展開に! ~中編~』

カテゴライズすることの安心感

shutterstock.com

はたして、長女はトランスジェンダーなのか、それとも性が定まっていないと言われるXジェンダーなのか、はたまた男の子の恰好がしたいイケメン女子なのか。

カテゴライズをしないと気がすまないタチというわけではありません。でも、長女がADHDと強迫性障害と診断された時に、対応策があったことにどれだけ救われたか!
その経験から、長女がスカートを履きたくないという一番の理由が、いわゆる「性別不合」であれば、早めに対処してあげたい。生きづらさから解放してあげたい。そんな気持ちでいっぱいでした。

Googleの検索窓にいろんな言葉をいれて、にらめっこ。本人にも「ねぇ、これってあてはまる?」なんて聞きながら、模索していました。

 

 

安易な性のジャッジは不要

shutterstock.com

ああでもないこうでもないと考え尽くした結果、わたしの中で一番しっくりきたのは「今は安易にジャッジしない」ということ。結局まだスタート地点です(苦笑)。

Googleでいろんな検索をしたところで、考えや価値観が多様化して、それを認める社会では線引きが難しい。カテゴライズできなかったというのが正直なところ。

たとえば、令和を生きるイマドキの男の子たちにとって、スキンケアはもちろん、メイクだってごく当たり前のこと。ついこの間、お台場でデート中のカップルが、男女ともにオシャレでメイクもバッチリで、なんて美しいんだ……と目を奪われたことがあります。次女に「ママ、おにいさんとおねえさんのこと見すぎ~」と注意されるほどのガン見でした(汗)。

shutterstock.com

次女と末っ子次男が通っている保育園でも、人形遊びやおままごとをする男の子もいれば、恐竜フィギュアや小さな車で遊んでいる女の子もいます。

これらは少数派かもしれないけれど、必ずしも好きなモノや趣味、美意識うんぬんかんぬんで、安易に性のジャッジは出来ないなというのが、私が行きついた考えです。「同性が恋愛対象です」と言われるくらいハッキリしないと、判断材料がなさすぎるかなぁ、と。

まぁ……長女本人の「なんでもよくね?」という捨て台詞で、もういいや!と思ったのがホンネのホンネなのですが。(悩みの袋小路に入ってしまった私にとっては、いいタイミングだったのかも)

何も変わっていない状況ですが、長女が納得して制服を選べたことは大きかった!いろんな大人を巻き込んで自分の意見を言えたからか、心なしかスッキリしているようにも見受けられます。

専門家に診てもらったわけではないし、正しい知識があるわけでもありませんが、これからまた新しい課題が増えるようであれば立ち向かう!今回の騒動は、準備体操のようなものだと自分に言い聞かせています。

それにしても、個人の価値観や意見が尊重される時代で本当に良かったなぁとつくづく思います。体育着がブルマの時代だったら、きっともっと大変だったんだろうな……。

長女には心配事なく新生活をスタートしてほしいと願っています。

 

≪ 岡本ハナさんの他の記事をチェック!≫

 

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